住血線虫症(Angiostrongyliasis)
住血線虫症(Angiostrongyliasis)とは
住血線虫症は、寄生虫によってかかる病気で、ヒトからヒトへうつることはありません。
どうやってうつる
生または調理不十分のカタツムリやナメクジを食べることによりうつります。生野菜やジュースの中に入っているカタツムリやナメクジを知らずに食べてしまった場合にもうつります。淡水中のエビ、カニやカエルを生のまま、あるいは調理不十分な状態で食べることによりうつります。
症状
感染して1週間から3週間の症状のない期間があった後に頭痛、吐き気、嘔吐、倦怠感や全身の痛みなどが起こり、首が動かしにくくなったり、光がまぶしく感じたりします。微熱が見られることもあります。重症になると麻痺や失明などの後遺症が残ることがあります。
治療
痛みなどの症状を軽くするための治療が行われます。寄生虫は自然に死滅します。
予防
予防接種や予防薬はありません。生や生焼けのカタツムリ、ナメクジ、淡水エビ、淡水カニやカエルを食べないようにしましょう。生の野菜等を食べるとき、野菜ジュース等を作製するときは、カタツムリやナメクジをよく洗って落としましょう。カタツムリやナメクジを取り扱うときには手袋を着用し、使用後によく手を洗いましょう。
危険のある地域
世界中で発生が見られます。東南アジア、太平洋の諸島やカリブ海などでの発症例が知られています。
さらに詳しい情報
▶アメリカ疾病管理予防センター(CDC):Yellow Book 住血線虫症(英文)