皮膚幼虫移行症は、寄生虫(鉤虫という寄生虫が多いです)の幼虫が皮膚の中に侵入しておこる皮膚の病気で、ヒトからヒトへうつることはありません。
寄生虫の幼虫が含まれた大便で汚染されたもの(土など)や、大便そのものを触ることにより、幼虫が皮膚に侵入します。
幼虫が皮膚の下を移動することにより、激しいかゆみや発赤がおこったり、腫れたりします。よくおこる場所は、足の裏やおしりです。
駆虫剤を飲んだり、皮膚にぬったりして治療します。
鉤虫の幼虫は、動物が糞をする場所に存在します。特に人にうつりやすいのは、皮膚を直接土壌に接触させることの多い海水浴場などです。海水浴場などでは、裸のまま直接浜に寝そべったり、裸足で歩きまわったりすることを避けましょう。
世界中で発生していますが、カリブ海、アフリカ、アジア、南アメリカで、多く発生しています。