ハンタウイルス肺症候群(Hantavirus Pulmonary Syndrome)

ハンタウイルス肺症候群(Hantavirus Pulmonary Syndrome)とは

ハンタウイルス肺症候群は、オルソハンタウイルス属のウイルスを病原体とする感染症です。主な感染経路は病原体を保有するげっ歯類の排泄物を含む粉じんの吸入です。発熱や咳、筋肉痛などの症状出現後、急速に進行し、死亡することがあります。

症状

潜伏期間は1週間から7週間程度(通常約2週間)。発熱や咳、筋肉痛などを呈し、嘔吐や下痢を伴うこともあります。急速に症状が進行し、呼吸不全、循環不全を呈し死亡することがあります。
致命率は10%から50%程度であり、原因となるウイルスによって異なります。

どうやってうつる

主な感染経路は病原体を保有するネズミ等のげっ歯類の排泄物を含む粉じんの吸入や排泄物で汚染された食品や飲料水の摂取です。ハンタウイルスのうちアンデスウイルスのみ濃厚接触によるヒト-ヒト感染の報告があります。

検査・治療方法

全血、血清、血漿、唾液、鼻咽頭拭い液、組織からのウイルスの分離・同定、ウイルス遺伝子の検出、血清学的検査です。
特異的な治療法はなく、対症療法が中心です。

予防と対策

流行地域ではげっ歯類との接触を避けてください。糞や尿で汚染された粉じんを吸わないよう、環境を清潔に保ってください。食品は蓋などをして適切に保管してください。
国内で承認されたワクチンはありません。

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