風しん(Rubella)

風しん(Rubella)とは

風疹は、風疹ウイルスにうつることによってかかる病気で、ヒトからヒトへうつります。発熱・発疹・リンパ節の腫れを特徴とする病気です。感染症法では5類感染症に分類されています。

どうやってうつる

患者に触ったり、患者の咳やくしゃみなどによって飛び散ったウイルスを直接吸いこんだりすることによってうつります。麻しんとは違い、空気感染はありません。

症状

14~21日の潜伏期間のあと、発熱し、体中に発疹があらわれ、耳の後ろや首にあるリンパ節が腫れます。妊婦がうつった場合には、妊娠週数によっては胎児に先天異常がおこる場合があります。

治療

特異的な治療法はないので、症状を軽くするための対症療法を行います。発熱・関節炎などに対しては解熱剤や鎮痛剤を用います。通常は自然に治りますが、高熱が続いたり、まれに脳炎などをおこしたりして入院が必要となることがあります。

予防

ワクチンが有効です。風しんが流行している国に渡航する人で、風しんワクチンを一度も受けたことがない方は渡航前に接種をおすすめします。

危険のある地域

世界中で発生していますが、アフリカ・アジア・南米で多くみられます。

さらに詳しい情報

▶世界保健機構(WHO):Fact Sheets,Rubella(英文)
▶アメリカ疾病管理予防センター(CDC):CDC Yellow Book 2024,Rubella(英文)
▶アメリカ疾病管理予防センター(CDC):Rubella (German Measles, Three-Day Measles) (英文)
▶国立感染研究所: 風疹とは

2024年3月更新