ヒストプラスマ症(Histoplasmosis)

ヒストプラスマ症(Histoplasmosis)とは

ヒストプラスマ症は、カビの一種が体に生えることによってかかる病気です。人から人へうつることはありません。

どうやってうつる

ヒストプラスマ種のカビが含まれたほこりが巻き上げられ、それを肺に吸い込むことによってうつります。ヒストプラスマ種のカビは、コウモリの糞や鳥の糞によく含まれています。コウモリが住んでいる洞窟や鉱山などを探検したり、鳥の糞が含まれた土を巻き上げたりする場合に高い危険があります。

症状

3~17日間の症状のない期間のあと、発熱、頭痛、悪寒、疲労感や乾いた咳など様々な症状がおこります。まったく症状のない人もいますが、免疫に障害のある人は、重症化しやすいので注意が必要です。

治療

自然になおる場合もかなりありますが、重症化する可能性がある場合には抗真菌剤(カビを殺す薬)の投与が行われます。

予防

予防できるワクチンや抗真菌剤はありません。免疫に障害がある人はこの病気にかかりやすいので、コウモリがいる洞窟などに行かないようにしましょう。流行地で土ほこりにさらされる活動をする場合には、顔にフィットした防塵マスクを着用してください。土を一旦濡らすこともよいと言われています。防具に関する詳しい情報はこちら(英語)をご覧ください。

危険のある地域

南北アメリカ大陸全体、中東、アジア、ヨーロッパ、アフリカの一部に発生が見られます。

さらに詳しい情報

アメリカ疾病管理予防センター(CDC):Yellow Book ヒストプラスマ症(英文)