ヨーロッパ北部・西部

気候と気をつけたい病気

偏西風の影響をうける海岸部から中西部は穏やかな気候です。
西部では4月~5月頃は気候が変わりやすく、1年を通じて少量の降雨があります。夏でも雨が降ると冷え込むので防寒着があるとよいでしょう。北欧諸国では比較的四季がはっきり分かれており、ノルウェー沿岸を流れるメキシコ暖流による影響で、緯度のわりに気候は穏やかです。緯度の高い地域は、冬は日照時間が短く、平均最低気温が氷点下になり、夏は日照時間が長く、平均気温は20度前後です。
草原や森林地帯に入る時は、ダニ媒介脳炎にかかるリスクがありますので、ダニに刺されないようにすることが大事です。ダニ媒介脳炎は、中央ヨーロッパからロシア極東地域(ドイツの一部地域・オーストリアなど)にかけて発生しており、草原や森林地帯でダニに刺されることによって感染します。流行の時期は春から秋です。
生ものによる食中毒に注意が必要です。
飲み水から感染症が起こることは少ないですが、先進国とはいえ、ノロウイルスなどの感染性胃腸炎(食中毒)にかかることは決して稀ではありません。
生もの、とくに魚介類を食べる際には、食べる時期・場所等に注意しましょう。
麻しん(はしか)がヨーロッパの各地で継続して発生しています。多くの人が集まる場所では感染が拡大しますので、予防接種を完了させておきましょう。

受けておきたい予防接種・持っていきたい薬

予防接種:破傷風麻しん(はしか)ダニ媒介脳炎

黄熱流行国から入国する際も、黄熱の国際予防接種証明書は必要ありません。

海外渡航のためのワクチン

予防接種実施機関の探し方

日本国内の定期予防接種は済ませておきましょう。

薬:普段服用している市販の薬、主治医より処方されている薬

常備薬を携帯しましょう。現地でも薬は入手可能ですが、言語の問題や自分の体に合うかどうかわかりません。飲み慣れたものを持参するのが安心です。風邪薬、下痢止め、頭痛薬、消毒薬など、ご自身が服用、使用しているものを持参しましょう。

もしもの時に備えて-旅行用セット

医療情報

渡航先により医療事情が異なります。一部の国では、日本人医師の開業しているクリニックや日本語の通じるクリニックがあるようです。救急車の利用方法や病院のかかり方などは、日本と異なりますので、事前に調べておきましょう。また、治療費の支払いは自己負担となりますので、万が一のことを考え、旅行保険への加入を検討しましょう。

医療機関情報(外務省 在外公館医務官情報)

いざという時の旅行保険

帰国後の過ごし方・注意点

病気は、感染してから症状が出るまでに時間を要します。これを潜伏期間と言います。滞在中数日経過してから、あるいは帰国後に症状が現れることがあります。
日本にはない病気を検査、診断、治療できる機関は限られています。帰国時に心配な症状などがある方は、検疫所の担当官にご相談ください。

止まらない下痢

旅行後の発熱

何か変?-旅行後の健康チェック

病院にかかる前のチェックシート

全国の検疫所
 
平成24年5月31日更新