空港区域の衛生業務

 海外で流行している検疫感染症等の国内への侵入・まん延を防止するため、空港区域内において、感染症を媒介する蚊やねずみの生息状況及び病原体保有状況の調査を行っています。また、空港内の衛生状況を常に良好に保つため、衛生指導や啓発活動を行っています。その他、感染症発生に際しては航空機や空港施設の消毒を行います。

 蚊の調査

  蚊は、ジカウイルス感染症、チクングニア熱、マラリア、デング熱等の感染症を媒介することがあります。蚊が媒介する感染症の国内侵入・まん延を防止するため、航空機内及び空港区域内で蚊の生息状況調査(成虫調査及び幼虫調査)を実施しています。調査により捕獲された蚊は、種の同定(確認)を行い、感染症媒介種の場合は、病原体検査を実施しています。

航空機内調査 成虫調査(ライトトラップ) 幼虫調査(水域調査)

 ねずみの調査

 ねずみ(寄生したノミを含む)は、南米出血熱、ペスト、ラッサ熱、腎症候性出血熱、ハンタウイルス肺症候群等の感染症を媒介することがあります。ねずみが媒介する感染症の国内侵入・まん延を防止するため、空港区域内でねずみの生息状況調査を実施しています。調査により捕獲されたねずみは、種の同定(確認)を行い、感染症媒介種の場合は、病原体検査を実施しています。

シャーマントラップ(捕そ器) 捕そカゴ 捕獲されたねずみ

 消毒作業

 検疫感染症等の患者(疑い患者含む)が発生した場合、航空機内や空港施設の消毒を実施します。また、患者発生を想定した消毒訓練を、定期的に実施しています。

【消毒訓練の様子】
航空機に搭乗 航空機の消毒 患者搬送車の消毒