2011年10月27日更新 台湾でデング出血熱による死亡例が報告されました。

デング熱は、発熱、頭痛、眼の奥の痛み、関節痛、筋肉痛、発疹、吐き気、嘔吐、出血症状などを伴って発症し、蚊によってうつる感染症で、熱帯・亜熱帯地方に見られます。通常は軽症で経過しますが、中には出血しやすくなる傾向が見られたり、血圧が下がる場合があったりし、この場合放置すると死亡する例もあります。

2011年10月25日の台湾CDCによる発表によると、台湾で今年2番目と3番目となるデング出血熱による死亡例が報告されました。

2番目の死亡例はKaohsiung市(高雄市)Sanmin区(三民区)Shimei村の66歳の女性で、過去にデング熱に感染したことがあり、糖尿病の既往がありました。
3番目の死亡例は、Pingtung県(屏東県)Donggang Township(東港鎮)Chengyu村の64歳の男性で、過去にデング熱に感染したことがあるかどうかはわかっていませんが、高血圧と慢性腎疾患の既往がありました。

台湾では今年の夏以降、国内発生のデング熱と確定された症例数の合計は457に達しており、症例のほとんどは高雄市Lingya区(苓雅区)に居住しています。さらにLingya区(苓雅区)に隣接するSanmin区(三民区)でも増加しています。Taipei市(台北市)、Penghu県(澎湖県)、Tainan市 (台南市)、Pingtung県(屏東県)、Taichung市(台中市)、New Taipei市(新北市)でも報告されています。また、今年の夏以降、デング出血熱の症例数は合計6例(うち3例死亡)です。

蚊に刺されないための対策

虫除け対策をしよう

 デング熱をうつす蚊は、通常、夕暮れ時や朝方に活発に活動します。しかし、曇りの日や、室内、日陰になっている場所などでは日中でも刺される可能性があります。
可能な限り、しっかりと網戸がとりつけられているかエアコンが備わった、また、蚊をしっかりと駆除しているホテルやリゾートに滞在してください。ホテルの網戸設備が十分でないようならば蚊帳(かや)をご使用ください。蚊取り線香も有効です。

  • 長袖のシャツ、ズボンを着て、できるだけ皮膚の露出部を少なくするようにしてください。
  • 屋外にでかける場合や網戸が備わっていない建物では、ディート(DEET)などの有効成分が含まれている虫よけ剤を、皮膚の露出部につけてください。使用する場合には、必ず添付文書にかかれた使用法を守ってください。日焼け止めを使う場合、虫よけ剤を使用する前に日焼け止めをつけてください。
  • 子どもとくに乳児への虫よけ剤の使用については、小児科医にご相談ください。虫よけ剤が使用できない場合、ベビーカーにぴったりと合う蚊帳でベビーカーをおおってください。

心配な場合には早めの受診を

 海外で熱が出たら、できる限り早く医療機関を受診してください。デング熱が流行している地域には、マラリアなど蚊でうつる他の危険な病気も流行している場所もあり、しっかりと区別して治療を受ける必要があります。

 デング熱の流行地域からのご帰国の際に、熱や心配な症状のある方は検疫所の担当者にお申し出ください。検疫所ではデング熱やマラリアの検査を行うことができます。簡易検査、精密検査がありますが、必要に応じて行う精密検査は結果が判明するまでに時間がかかります。結果は後ほどご連絡します。帰宅後に発症、もしくはいまの症状が軽快しない場合は、お近くの医療機関または検疫所までただちにご連絡ください。

 デング熱やマラリアは隔離の対象疾患ではありませんので、検査結果が陽性でもすぐに入国できます。

 万一デング熱やマラリアにかかっている場合、直接他の人にうつることはありませんが、日本国内でも発熱が続いている期間に蚊に刺されると、その蚊が他の人にうつす危険があります。症状がある間はくれぐれも蚊に刺されないようご注意ください。

感染症情報デング熱

出典:台湾CDC(原文〔英語〕)