2012年09月04日更新 米国で発生しているハンタウイルス肺症候群について(更新1)

 ハンタウイルス肺症候群は、ハンタウイルスによって起こる病気で、げっ歯類の糞や尿が混ざったほこりを吸い込むことで感染する病気です。感染してから1~6週間後に、初期の症状として、発熱、筋肉痛、だるさが現れます。また、頭痛、めまい、寒気、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛がみられることもあります。初期の症状が現れてから4~10日後に呼吸困難が起こり、死亡することもあります。

 米国では1年間に数十人のハンタウイルス肺症候群の患者が発生しています。これまでに報告された患者数は、2012年7月3日時点で602人であり、その多くは西部の州で発生しています。

 今年の6月から7月中旬にカリフォルニア州のヨセミテ国立公園の宿泊施設に滞在した後にハンタウイルス肺症候群と診断された患者が報告されています。これまでに6人の患者が報告されており、そのうち2人が死亡しています。また、患者の多くは、同じエリアの宿泊施設に滞在していました。

 感染を予防するためには、げっ歯類との接触がないように環境を整える必要があります。げっ歯類に触らないようにするほか、屋内でげっ歯類がいるような場所は避け、ほこりを舞い上げないように注意する必要があります。

 今年の6月以降、ヨセミテ国立公園に滞在された方で、体調を崩された方や、健康面でご心配のある方は、お近くの保健所または医療機関にご相談ください。また、その際に、宿泊先や活動内容について詳しくお伝えください。また、帰国時に、体調がすぐれない方は、検疫所の担当官にご相談ください。

 なお、米国国立公園管理局は感染する可能性があった滞在場所と期間に滞在した方々に対して、国内外を問わず、個別に連絡を取っています。

感染症情報: ハンタウイルス肺症候群

出典

California Department of Public Health  Hantavirus Found in Four More Visitors to Yosemite National Park
http://www.cdph.ca.gov/Pages/NR12-049.aspx

参考

CDC Signs & Symptoms for Hantavirus Pulmonary Syndrome (HPS)
http://www.cdc.gov/hantavirus/hps/symptoms.html

CDC  U.S. HPS Cases, by State of Exposure
http://www.cdc.gov/hantavirus/surveillance/state-of-exposure.html

National Park Service  News Releases  
Hantavirus Pulmonary Syndrome Response Continues at Yosemite National Park
 http://www.nps.gov/yose/parknews/newsreleases.htm

WHO United States of America - Hanta virus infection
http://www.who.int/ith/updates/20120903/en/index.html

FORTH 最新ニュース 米国で発生しているハンタウイルス肺症候群について
 http://www.forth.go.jp/topics/2012/08291012.html