2012年10月24日更新 ポルトガル(マデイラ島)でデング熱が発生しています(更新2)

 デング熱は、発熱、頭痛、眼の奥の痛み、関節痛、筋肉痛、発疹、吐き気、嘔吐、出血症状などがみられる、蚊によってうつる感染症で、熱帯・亜熱帯地方にみられます。通常は軽症で経過しますが、中には出血しやすくなる傾向がみられたり、血圧が下がる場合があったりし、この場合放置すると死亡することもあります。

 2012年10月23日付の欧州疾病予防管理センター(ECDC)の情報によりますと、10月17日時点で37人のデング熱確定患者が報告され、262人の疑い患者が調査中です。これまでに、30人の患者が入院し、そのうち6人が現在も入院中です。確定患者の大部分は、マデイラ島のフンシャルで報告されています。ポルト・サント島や他の有人の島々からは報告されていません。マデイラ島では熱帯・亜熱帯地域でデング熱の主要な媒介蚊であるネッタイシマカが生息していますが、これまでのところ、ポルト・サント島ではデング熱を媒介する蚊は確認されていません。

 数人の患者から採取した検体からウイルスゲノムのシークエンス解析の結果、ベネズエラとコロンビアで流行しているデングウイルス1型と相同性が高く、ラテンアメリカ由来のウイルスであると強く示唆されています。

 マデイラ島でのデング熱感染は、公衆衛生上重大な出来事ですが、デング熱を媒介するネッタイシマカが存在すれば、全く予想外のことというわけではありません。今後、数週間で患者数がさらに増えるかもしれません。住民は、家の中や周囲で、蚊の幼虫が繁殖する場所を減らすことで感染する危険を下げられます。マデイラ島に渡航する方は、蚊に刺されないように、以下の点に注意してください。

蚊に刺されないための対策

  • 可能な限り、しっかりと網戸がとりつけられているか、エアコンが備わっている、または、蚊をしっかりと駆除しているホテルやリゾートに滞在してください。蚊取り線香も有効です。
  • 長袖のシャツ、ズボンを着て、できるだけ皮膚の露出部を少なくするようにしてください。
  • 流行地域では屋外にでかける場合や網戸が備わっていない建物にいる場合には、ディート(DEET)などの有効成分が含まれている虫よけ剤を、皮膚の露出部につけてください。使用する場合には、必ず添付文書に記載されている使用法を守ってください。日焼け止めを使う場合は、先に日焼け止めをつけてから、虫よけ剤を使用してください。
  • 子ども、とくに乳児への虫よけ剤の使用については、小児科医にご相談ください。虫よけ剤が使用できない場合、ベビーカーにぴったりと合う蚊帳でベビーカーをおおってください。

心配な場合には早めの受診を  

 海外で熱などの症状が出たら、できる限り早く医療機関を受診してください。

 また、ご帰国の際に、発熱や心配な症状のある方は検疫所の担当者にご相談ください。帰国後に発症した場合や、症状が良くならない場合は、お近くの医療機関または検疫所にご連絡ください。

 医療機関を受診する時には、医師に、渡航先や渡航期間、渡航先での活動などについて、詳しく伝えてください。

出典

ECDC COMMUNICABLE DISEASE THREATS REPORT  Week 42, 14-20 October 2012
http://ecdc.europa.eu/en/publications/Publications/ECDC_CDTR_week42.pdf

参考

<FORTH新着情報>

ポルトガル(マデイラ島)でデング熱が発生しています(更新1)http://www.forth.go.jp/topics/2012/10121441.html

ポルトガル(マデイラ島)でデング熱が発生していますhttp://www.forth.go.jp/topics/2012/10101045.html