2013年12月03日更新 ミクロネシアでチクングニア熱の患者が発生しています (更新1)

チクングニア熱は、蚊によってうつる感染症で、熱帯・亜熱帯地方にみられます。発熱や関節痛、発疹などがみられます。

12月2日付けで公表された外務省の渡航情報によりますと、ミクロネシア連邦のヤップ(Yap)州でチクングニア熱が流行しています。ヤップ州には、ヤップ島本島と14島があります。ミクロネシア連邦保健省及びヤップ州政府によりますと、10月22日時点で同州内におけるチクングニア熱感染者数は640人となりました。

ミクロネシアでは、チクングニア熱と同様に蚊によってうつるデング熱などの疾患も発生しています。渡航、滞在される方は、今後の情報に注意していただくとともに、蚊に刺されないよう対策をとってください。

蚊に刺されないための対策

  • 可能な限り、しっかりと網戸がとりつけられているか、エアコンが備わっている、または、蚊をしっかりと駆除しているホテルやリゾートに滞在してください。蚊取り線香も有効です。
  • 長袖のシャツ、ズボンを着て、できるだけ皮膚の露出部を少なくするようにしてください。
  • 流行地域では屋外にでかける場合や網戸が備わっていない建物にいる場合には、ディート(DEET)などの有効成分が含まれている虫よけ剤を、皮膚の露出部につけてください。使用する場合には、必ず添付文書に記載されている使用法を守ってください。日焼け止めを使う場合は、先に日焼け止めをつけてから、虫よけ剤を使用してください。
  • 子ども、とくに乳児への虫よけ剤の使用については、小児科医にご相談ください。虫よけ剤が使用できない場合、ベビーカーにぴったりと合う蚊帳でベビーカーをおおってください。

心配な場合には早めの受診を

  • 海外で発熱などの症状が出たら、できる限り早く医療機関を受診してください。
  • また、ご帰国の際に、発熱や心配な症状のある方は検疫所の担当者にご相談ください。帰国後に発症した場合や、症状が改善しない場合は、お近くの医療機関または検疫所にご相談ください。
  • 医療機関を受診する時には、医師に、渡航先や渡航期間、渡航先での活動などについて、詳しく伝えてください。

●感染症情報 :

チクングニア熱

国・地域別情報

ミクロネシア(マーシャル諸島・ミクロネシア連邦・ナウルなど)

出典

外務省海外安全ホームページ

ミクロネシア連邦:チクングニア熱の流行
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo.asp?infocode=2013C497

参考

ミクロネシアでチクングニア熱の患者が発生しています (2013年11月22日)
https://www.forth.go.jp/topics/2013/11221317.html