2014年05月14日更新 南太平洋におけるデング熱の流行状況について (更新2)

 デング熱は、蚊によってうつる感染症で、熱帯・亜熱帯地方にみられます。発熱や関節痛、発疹などがみられます。

 4月22日付けで公表された世界保健機構(WHO)の西太平洋地域事務所(WPRO)の情報によりますと、フィジー、フランス領ポリネシア、ソロモン諸島、ツバルでデング熱が流行しています。

フィジー
 2万人以上のデング熱疑い患者と、デング熱による死亡者が13人発生しました。患者の大半は中央地域からの発生でした。保健省は他の省庁、WHOを含む関係機関と協力し流行の制御と対策に乗り出しました。

フランス領ポリネシア
 デング熱流行は続いています。2013年2月から2014年4月4日までに、デング陽性患者は患者の合計数は1,906人です。3月の患者すべてがデング血清型1型で入院率、重症例とも増加しました。

ソロモン諸島
 2014年1月から754人のデング熱患者が報告されました(今週138人の患者が追加されました)。2014年4月4日の洪水の後、ホニアラとガダルカナル州で災害後疫学サーベイランスシステムが設置されました。フランス領ルイマラード研究所で検体の検査室迅速試験でデング血清型3型が確認されました。2013年のデング熱大流行となった血清型と同じで、ある血清型に感染するとその免疫は生涯持続することから、他の血清型が見つかるよりも、爆発的な広範囲の流行は起こらないと思われます。

ツバル
 2014年4月10日までに、43例のデング様症状の症例から9例がデング熱と確定診断されました。保健省は大規模な清掃キャンペーンを開始しました。

 フィジー、フランス領ポリネシア、ソロモン諸島、ツバルへ渡航、滞在される方は、今後の情報に注意していただくとともに、蚊に刺されないよう対策をとってください。

蚊に刺されないための対策

可能な限り、しっかりと網戸がとりつけられているか、エアコンが備わっている、または、蚊をしっかりと駆除しているホテルやリゾートに滞在してください。蚊取り線香も有効です。

長袖のシャツ、ズボンを着て、できるだけ皮膚の露出部を少なくするようにしてください。

流行地域では屋外にでかける場合や網戸が備わっていない建物にいる場合には、ディート(DEET)などの有効成分が含まれている虫よけ剤を、皮膚の露出部につけてください。使用する場合には、必ず添付文書に記載されている使用法を守ってください。日焼け止めを使う場合は、先に日焼け止めをつけてから、虫よけ剤を使用してください。

子ども、とくに乳児への虫よけ剤の使用については、小児科医にご相談ください。虫よけ剤が使用できない場合、ベビーカーにぴったりと合う蚊帳でベビーカーをおおってください。

心配な場合には早めの受診を

海外で発熱などの症状が出たら、できる限り早く医療機関を受診してください。

また、ご帰国の際に、発熱や心配な症状のある方は検疫所の担当者にご相談ください。帰国後に発症した場合や、症状が改善しない場合は、お近くの医療機関または検疫所にご相談ください。

医療機関を受診する時には、医師に、渡航先や渡航期間、渡航先での活動などについて、詳しく伝えてください。

  FORTH感染症情報: デング熱 

出典

WPRO:Dengue Situation Updates, 22 April 2014
http://www.wpro.who.int/emerging_diseases/DengueSituationUpdates/en/

参考

南太平洋におけるデング熱の流行状況について(更新1)
http://www.forth.go.jp/topics/2014/04221426.html