2014年05月26日更新 南太平洋におけるデング熱の流行状況について (更新3)

 デング熱は、蚊によってうつる感染症で、熱帯・亜熱帯地方にみられます。発熱や関節痛、発疹などがみられます。

 5月20日付けで公表された世界保健機構(WHO)の西太平洋地域事務所(WPRO)の情報によりますと、太平洋諸島の国と地域でデング熱がハイレベルで流行しています。デング熱ウイルス血清型3型(DENV-3)に対して、太平洋諸島の住民の大部分は感受性がある(かかりやすい)と考えられますが、この血清型ウイルスが最近分離され、現在血清型1型(DENV-1)とともに循環しています。DENV-3が南太平洋州のいくつかの国と地区で約20年ぶりに再流行しています。WHOは地域の状況について、特に流行している血清型に注目し監視しています。

フランス領ポリネシア
 デング熱流行は続いています。2013年2月から2014年5月2日までに、デング熱陽性患者の合計数は2,023人です。

ソロモン諸島
 デング熱流行は続いています。2014年1月1日から2014年5月9日までに、1,225人のデング熱疑い患者、そのうち195人の検査陽性(簡易キットNS1又はIgM)が報告されました。今週115人の疑い患者が報告され、そのうち18人が検査陽性でした。これは前週の199人の疑い患者と31人の検査陽性患者より減少しました。ほとんどの疑い患者はホニアラでの患者でした(79%)。

ツバル
 デング熱が流行しています。2014年5月13日までに、176例の疑い患者と69人の検査陽性患者(66件のNS1と3件のIgM)が報告されました。以下を含めて対策が実施されました:清掃キャンペーン、(殺虫剤)噴霧、ラジオ生番組。

 フランス領ポリネシア、ソロモン諸島、ツバルへ渡航、滞在される方は、今後の情報に注意していただくとともに、蚊に刺されないよう対策をとってください。

蚊に刺されないための対策

可能な限り、しっかりと網戸がとりつけられているか、エアコンが備わっている、または、蚊をしっかりと駆除しているホテルやリゾートに滞在してください。蚊取り線香も有効です。

長袖のシャツ、ズボンを着て、できるだけ皮膚の露出部を少なくするようにしてください。

流行地域では屋外にでかける場合や網戸が備わっていない建物にいる場合には、ディート(DEET)などの有効成分が含まれている虫よけ剤を、皮膚の露出部につけてください。使用する場合には、必ず添付文書に記載されている使用法を守ってください。日焼け止めを使う場合は、先に日焼け止めをつけてから、虫よけ剤を使用してください。

子ども、とくに乳児への虫よけ剤の使用については、小児科医にご相談ください。虫よけ剤が使用できない場合、ベビーカーにぴったりと合う蚊帳でベビーカーをおおってください。

心配な場合には早めの受診を

海外で発熱などの症状が出たら、できる限り早く医療機関を受診してください。

また、ご帰国の際に、発熱や心配な症状のある方は検疫所の担当者にご相談ください。帰国後に発症した場合や、症状が改善しない場合は、お近くの医療機関または検疫所にご相談ください。

医療機関を受診する時には、医師に、渡航先や渡航期間、渡航先での活動などについて、詳しく伝えてください。

FORTH感染症情報: デング熱 

出典

WPRO:Dengue Situation Updates,20 May 2014
http://www.wpro.who.int/emerging_diseases/DengueSituationUpdates/en/

参考

南太平洋におけるデング熱の流行状況について(更新2)
http://www.forth.go.jp/topics/2014/05141031.html

南太平洋におけるデング熱の流行状況について(更新1)
http://www.forth.go.jp/topics/2014/04221426.html