2014年06月10日更新 タイにおけるデング熱等の流行状況について (更新3)

 デング熱チクングニア熱は、蚊によって感染する感染症で、熱帯・亜熱帯地方にみられます。発熱や関節痛、発疹などがみられます。マラリアも蚊によって感染する感染症で、感染してから6日以上の症状のない期間があった後、発熱、悪寒、筋肉痛、倦怠感が現れます。重症の場合にはけいれん や呼吸困難になったり意識を失ったりします。これらの症状は自然に治まる場合もありますが、時間がたつとまたおこり、だんだん重症になっていきます。初期 のうちに治療をしないととても危険な病気です。 

 6月3日付けで公表されたタイ公衆衛生省の情報によりますデング熱・チクングニア熱・マラリアの発生状況です。

デング熱
 2014年1月1日から6月1日までに77県から7,473人の患者(デング熱4,229人、デング出血熱3,153人、デング出血熱ショック症候群91人、罹患率は人口10万人あたり11.76人)が報告されました。4人の死亡者がありました。男女比は1:0.93。患者の多かった年齢層は15歳-24歳が23.78%、10歳-14歳は18.99%、25歳-34歳が12.62%でした。

 罹患率の多い上位5県は、プーケット(Phuket)県、クラビー(Krabi)県、パッタルン(Pattalung)県、パッターニー(Pattani)県、ペッチャブリー(Petchburi)県です。

チクングニア熱
 2014年1月1日から4月29日までに合計で7人の患者 (罹患率は人口10万人あたり0.01人) が6県から報告されました。死亡者はいません。男女比は1:1.33。患者の多かった年齢層は55歳-64歳(42.86%)、45歳-54歳(28.57%)、65歳以上(14.29%)でした。

マラリア
 2014年1月1日から5月31日までに62県から合計で3,561人の患者(罹患率は人口10万人あたり5.61人)が報告されました。死亡者はいません。男女比は1:0.38。患者の多かった年齢層は15歳-24歳(20.67%)、25歳-34歳(19.91%)、35歳-44歳(17.21%)でした。マラリア原虫別では熱帯熱マラリアが1,056例(29.7%)、三日熱マラリアが1,167例(32.8%)、四日熱マラリアが12例(0.3%)、混合型が19例(0.5%)、不明が1,307例(36.7%)でした。

 罹患率の高い上位5県は、ヤラー(Yala)県、ターク(Tak)県、ラノーン(Ranong)県、ウボンラーチャターニー(Ubolrachathani)県、メーホンソーン(Maehongsorn)県でした。

 タイへ渡航、滞在される方は、今後の情報に注意していただくとともに、蚊に刺されないよう対策をとってください。

蚊に刺されないための対策

可能な限り、しっかりと網戸がとりつけられているか、エアコンが備わっている、または、蚊をしっかりと駆除しているホテルやリゾートに滞在してください。蚊取り線香も有効です。

長袖のシャツ、ズボンを着て、できるだけ皮膚の露出部を少なくするようにしてください。

流行地域では屋外にでかける場合や網戸が備わっていない建物にいる場合には、ディート(DEET)などの有効成分が含まれている虫よけ剤を、皮膚の露出部につけてください。使用する場合には、必ず添付文書に記載されている使用法を守ってください。日焼け止めを使う場合は、先に日焼け止めをつけてから、虫よけ剤を使用してください。

子ども、とくに乳児への虫よけ剤の使用については、小児科医にご相談ください。虫よけ剤が使用できない場合、ベビーカーにぴったりと合う蚊帳でベビーカーをおおってください。

心配な場合には早めの受診を

海外で発熱などの症状が出たら、できる限り早く医療機関を受診してください。

また、ご帰国の際に、発熱や心配な症状のある方は検疫所の担当者にご相談ください。帰国後に発症した場合や、症状が改善しない場合は、お近くの医療機関または検疫所にご相談ください。

医療機関を受診する時には、医師に、渡航先や渡航期間、渡航先での活動などについて、詳しく伝えてください。

 FORTH感染症情報: デング熱 

出典

Bureau of Epidemiology, Department of Disease Control, Ministry of Public Health, Thailand
http://www.boe.moph.go.th/index.php
 National disease surveillance (Report 506)
  D.H.F.+DSS+DF
  http://www.boe.moph.go.th/boedb/surdata/506wk/y57/en/d262766_2157_en.pdf
  Dengue fever
  http://www.boe.moph.go.th/boedb/surdata/506wk/y57/en/d66_2157_en.pdf
  D.H.F.
  http://www.boe.moph.go.th/boedb/surdata/506wk/y57/en/d26_2157_en.pdf
  D.H.F.shock syndrome
  http://www.boe.moph.go.th/boedb/surdata/506wk/y57/en/d27_2157_en.pdf
  Chikungunya
  http://www.boe.moph.go.th/boedb/surdata/506wk/y57/en/d84_2157_en.pdf
  Malaria
  http://www.boe.moph.go.th/boedb/surdata/506wk/y57/en/d30_2157_en.pdf