メニュー

海外に渡航される方へ

1.黄熱予防接種Q&A

Q1黄熱の予防接種は、日本国内ではどこで受けられますか?
A1日本国内では、指定された施設のみで実施されています。(詳細はFORTHのホームページの黄熱ワクチン接種機関一覧をご覧ください)
Q2どのような場合に黄熱の予防接種が必要ですか?
A2渡航の順路どおりに、ルート上にある全ての国(乗り継ぎ国も含む)の要件をFORTHホームページの「お役立ち情報-黄熱について」の中の各国・地域の黄熱予防接種証明書要求及び推奨状況についてをご確認ください。
世界保健機関(WHO)が指定している黄熱に感染する可能性のある国(黄熱リスク国)には、黄熱の患者が現在発生している国だけでなく、現在患者は発生していなくても流行する可能性のある国も含まれており、アフリカと中南米の国々の一部が該当します。

黄熱の国際予防接種証明書(通称:イエローカード)の提示を求める国には、
  • 黄熱リスク国であり、すべての渡航者に対して、入国の際に国際予防接種証明書の提示を求める国
  • 黄熱リスク国であり、黄熱リスク国から入国する渡航者に対して、国際予防接種証明書の提示を求める国
  • 黄熱リスク国ではないが、黄熱リスク国から入国する渡航者に対して、国際予防接種証明書の提示を求める国
があります。

また、
  • 黄熱リスク国であっても入国に際して国際予防接種証明書を要求しない国
もありますが、このような国で黄熱の流行地域に滞在される可能性がある場合にも、予防接種をお勧めします。
Q3黄熱の予防接種によって引き起こされる症状(副反応)にはどのようなものがありますか?
A3ワクチンは免疫をつけるために接種しますが、一部の方に、免疫がつく以外の反応が見られることもあり、これらを副反応といいます。
黄熱ワクチンの場合、比較的頻度が高い副反応としては、接種した部位(局所)の発赤(赤み)、腫脹(腫れ)、疼痛(痛み)などがあげられます。また、全身性の反応としては、発熱、筋肉痛、倦怠感(だるさ)などが見られます。これらの症状は、2週間以内に発生し、3日間程度で軽快します。
その他に、非常に稀ですが、アナフィラキシー、脳脊髄炎、けいれんなどの非常に重い副反応の報告があります。これらのうちワクチンに対する過敏反応は、接種後30分以内におこることが多いので、黄熱ワクチン接種後30分程度は待合室で、体調を確認させていただいております。
Q4黄熱の予防接種を受けることができない人や、接種時に注意が必要な人はどういった方ですか?
A4予防接種を受けることが不適当と考えられる方は、下記のとおりです。
  1. 9ヶ月未満の乳児
  2. 妊婦の方や妊娠している可能性のある方、授乳中の方(Q6をご参照ください)
  3. 黄熱ワクチンの成分(鶏卵、鶏肉、ゼラチンなど)に対してアレルギーを起こすおそれのある方
  4. 37.5℃以上の発熱がある方
  5. 非常に重い急性疾患にかかっている方
  6. 胸腺に関連した病気(胸腺腫、重症筋無力症など)や胸腺を手術された場合
  7. 免疫が低下した状態、あるいは免疫を抑制する治療を行っている方
免疫が低下する状態としては、
  • がんや白血病などで、抗がん剤治療や放射線治療を行っている場合
  • 副腎皮質ステロイドなどの免疫を抑制する薬を内服している場合
    ※ステロイドの局所への使用(塗り薬、吸入薬、点眼薬など)は、問題ありません
  • 最近臓器移植を受けた場合や、過去に臓器移植を受けて免疫抑制剤を内服している場合
  • ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染(CD4<200/μL)や後天性免疫不全症候群(AIDS)
などが考えられます。

このほか、接種医が予防接種を行うことが不適当な状態にあると判断した場合、接種できないことがあります。治療中の病気のある方は、事前に主治医に病状をご確認いただき、接種の可否についてのご意見を伺った上で検疫所にご相談ください。

また、次のいずれかに該当する場合は、健康状態や体質などから接種の適否などを慎重に判断した上で、注意して接種します。
  1. 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害などの基礎疾患を有する方
  2. 以前の予防接種で、接種後2日以内に発熱のみられた方および全身性発疹などのアレルギーを疑う症状を起こしたことがある方
  3. 過去にけいれんの既往のある方
なお、60歳以上の方の場合、非常に重い副反応が発生する可能性が高まるとするデータがあります。黄熱感染によるリスクと予防接種に伴う副反応のリスクの両方を考慮した上で、接種をするかどうかご判断下さい。
Q5健康上の理由で黄熱の予防接種ができない場合、どうすればよいでしょうか?
A5入国時に黄熱の国際予防接種証明書の提示が必要な方が、健康上の理由により黄熱ワクチンを接種できない場合には、医師の診断書などに基づき、禁忌証明書を発行します。
ただし、禁忌証明書は国際予防接種証明書に代わるものではありませんので、禁忌証明書での入国が可能か、事前に渡航先国の大使館や領事館に確認してください。
また、黄熱は蚊に刺されることで感染する感染症です。予防接種を受けられない方は、黄熱リスク地域で蚊に刺されないよう、虫除け剤を使用する、長袖・長ズボンを着用するなどの防蚊対策を行いましょう。
Q6黄熱の国際予防接種証明書(通称イエローカード)は、いつもらえますか?有効期間はどれくらいですか?
A6黄熱の国際予防接種証明書は、予防接種後にお渡ししています。有効期間は、接種後10日目から生涯有効となります。
Q7黄熱の国際予防接種証明書の再発行や記載内容の変更には、どのような手続きが必要ですか?
A7黄熱の国際予防接種証明書は、証明書の有無にかかわらず、接種後10年以内の方であれば、予防接種を受けた機関で再発行することができます。
※接種後10年を超過して経過し、かつ、お手元に国際予防接種証明書がなければ、再発行することができません。
また、接種の時期にかかわらず、国際予防接種証明書を手元にお持ちの方であれば、予防接種を受けた機関で再発行することができます。
また、結婚などでパスポートの姓名を変更した場合も、国際予防接種証明書の名前を変更する必要があり、こちらも予防接種を受けた機関で変更することができます。予防接種を受けた機関で手続きを行ってください(それぞれの機関で定めた手数料がかかります)。海外で接種した場合にも、接種した施設にお問い合わせください。

2.東京検疫所で実施している黄熱予防接種

予約について

Q8東京検疫所で黄熱の予防接種を受けるにはどうすればいいですか?いつから予約できますか?
A8東京検疫所での黄熱の予防接種は、完全電話予約制のため、予約なしで直接お越しになっても接種はできません。
予約は渡航開始日の2ヶ月前から受付けています。渡航予定日と渡航先(経路)が決まりましたら、お電話にてご予約ください。
詳しくは東京検疫所ホームページ「黄熱予防接種のご案内」をご参照ください。
なお、東京検疫所の予約・接種スケジュールにご都合が合わない方は、FORTHの「黄熱ワクチン接種機関一覧」をご覧になり、他機関にお問い合わせください。また、黄熱以外の予防接種をご希望の方は、FORTHの「予防接種機関検索」で検索してください(現在、検疫所が把握している医療機関が検索できます)。
Q9東京検疫所の場所はどこですか?周辺に駐車場はありますか?
A9東京検疫所の所在地は、〒135-0064東京都江東区青海2-7-11東京港湾合同庁舎8Fです(地図・交通機関などはこちらをご覧ください)。庁舎内に駐車はできませんので、付近の民間駐車場をご利用ください。
Q10東京検疫所で黄熱の予防接種を受ける際の料金を教えてください。
A10料金はひとり17,680円です。黄熱予防接種国際証明書の手数料を含みます。
小児も成人と同額です。
お支払方法は収入印紙のみです。現金・クレジットカードでのお支払いはお受けできません。
Q11収入印紙の購入方法を教えてください。領収書の発行はできますか?
A11郵便局で金額分の収入印紙を事前に購入し当日持参してください(最寄り駅近くのテレコムセンタービル内1階にも郵便局があります)。複数人で接種される場合は、必ず1人分ずつ分けて購入してください。超過分の返金はできません。
黄熱予防接種は現金でのお支払いではありませんので領収書は出しておりません。収入印紙をお納めいただいた証明として受領書をお渡しします。受領書は証明書発行時にお渡しします。なお、受領書の再発行はお受けできませんのでご了承ください。
Q12予約の変更・キャンセルはできますか?
A12予約の変更・キャンセルは、原則できません。体調不良などのやむを得ない理由の場合には、早めに検疫衛生課へお電話ください。

予防接種当日について

Q13当日はどのくらい時間がかかりますか?
A13当日は、予約の際にお伝えする集合時間にお集まりいただき、当日の受付を行った順に接種を行います。また、接種後少なくとも30分間は、体調が悪くならないか確認した後、国際予防接種証明書を発行します。接種する方が多い場合は、集合時間以降の待ち時間が1時間以上かかることもありますので、当日の予定に余裕を持ってお越しください。
Q14集合時間に間に合いそうにありません。どうしたらいいですか?
A14電話で検疫衛生課に遅れることをご連絡ください。ただし、ワクチンは厳密に時間で管理していますので、たとえご連絡いただいたとしても接種できない可能性があります。
Q15どのような服装がよいですか?当日必要な物は何ですか?
A15接種料金分の収入印紙と、黒のボールペンなどの筆記用具をお持ちください。
予防接種は、二の腕の外側に注射しますので、服装は袖のない服か、袖が上腕の上部まであがる服をおすすめします。袖をまくることが難しい場合は脱いでいただく場合もありますので、着脱しやすい服装でお越しください。
また、当日必要な物については、黄熱予防接種のご案内の接種当日についてをご覧ください。
Q16子どもが接種しますが、保護者の同意書や付き添いが必要ですか?
A1616歳以上18歳未満の予防接種につきましては、保護者の同意が必要となります。問診票の署名欄に、ご本人ではなく保護者の方の署名をご記入ください。なお、16歳未満の場合、保護者の同伴が必要になります。

接種後の注意事項について

Q17当日は、飲酒、運動などに制限がありますか?お風呂に入れますか?
A17接種当日の飲酒や激しい運動は、副反応が出やすくなると言われていますので、避けてください。
入浴は注射の後1時間以上経過すれば差し支えありませんが、注射をしたところを揉んだりこすったりすることはやめてください。また発熱や疲れた感じがする場合には、入浴は避けてください。
Q18予防接種後、注射したところが腫れてきました。大丈夫でしょうか?
A18ワクチンの局所に対する副反応として、接種後1~3日後に、注射したところが赤くなったり腫れたりして、痛みを感じることがあります。腫れたところが自分の手の平より大きい場合や、ひどい痛みやかゆみがある場合は、注意書きを持ってお近くの医療機関(内科・皮膚科・感染症内科など)を受診してください。受診の際は、黄熱予防接種を受けたことを医療機関に伝えてください。また受診後で結構ですので、受診したことを検疫衛生課にご連絡ください。
Q19予防接種後、急に熱などの症状がでてきました。大丈夫でしょうか?
A19ワクチンの全身に対する副反応として、接種後2週間以内に発熱などの症状が現れたりすることがあります。発熱に伴い頭痛、嘔吐などの強い症状が出た場合は、お近くの医療機関(内科・感染症内科など)を受診してください。受診の際は、黄熱予防接種を受けたことを医療機関に伝えてください。また受診後で結構ですので、受診したことを検疫衛生課にもご連絡ください。
なお、接種後2週間以内に海外へ出発される方は、念のためアセトアミノフェン系の解熱剤(デング熱など、他の感染症による発熱に使用しても比較的安全なもの)を携帯されることをお勧めします。