狂犬病の流行 - インドネシア・バリ島
CDC Travelers' Health, Outbreak Notice2010年3月16日
流行状況
2008年12月、インドネシア農業省は、インドネシアのバリ島で狂犬病の犬が集団発生していることを国際獣疫事務局に報告しました。2009年11月現在、インドネシア保健省はバリ島で、狂犬病により15人が死亡したと報告しました。人の狂犬病患者も、犬の狂犬病事例も、バリ島の南端で、旅行者に人気のある渡航先に近い場所で確定されました。しかし、状況が進展しているので、アメリカ疾病予防センターは、渡航者に対し、バリ島全域で注意をするように勧めています。
バリ島で、次のような行動を行うことは、とても危険です
- 狂犬病に暴露したかどうかわからない動物や、ワクチン接種歴がわからない動物に近づくこと。
- 農村部に長期に滞在することや、自転車での走行や、キャンプ、ハイキングなど、戸外で活動すること。こういった行動は、動物と接触する危険が高くなります。
- 帰国する時に持ち帰る目的で、動物の里親になること。
もし、動物にかまれたり、引っかかれたりしたら
流水と石鹸で傷をよく洗いましょう。
症状がなくても、大きな傷でなくても、すぐに医療機関を受診してください。狂犬病を予防するために、複数回のワクチン接種が必要です。