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国別情報:インドネシア

気候と気をつけたい病気

  • インドネシアは赤道直下の熱帯地域に位置し、通年27~28度の気温です。高温多湿の熱帯性気候で、乾季(4月~9月)と雨季(10月~3月)に分かれます。雨季は湿度も高くなり細菌やカビが繁殖しやすくなる時期です。日本の梅雨とは異なり、突然スコールのような大雨が降ります。乾季は湿度があまり高くなく、さわやかで過ごしやすいです。
  • 都市部でも上水道の老朽化により汚物が混入することもあります。また、下水道も整備されていないため、消化器感染症に注意する必要があります。飲用にはミネラルウォーターか煮沸した水をお勧めします。
  • ここ数年、麻しんはインドネシアで感染した旅行者からの報告が最も多くなっています。過去に麻しんに罹ったことのない人、麻しんに対する2回のワクチン接種を終えていない人には、滞在期間の長短にかかわらず、ワクチン接種の検討が勧められます。
  • 食中毒、アメーバ赤痢細菌性赤痢コレラ腸チフスA型肝炎などが発生しています。外食時は路上の屋台は避け、衛生管理の行き届いた飲食店を選びましょう。生野菜、カットフルーツ、刺身・寿司などの和食は、注意が必要です。十分加熱されたものを冷めないうちに食べるようにしましょう。
  • 高温多湿の気候から、都市部でもデング熱が増加しています。感染は通年発生しますが、蚊が繁殖しやすい雨季に増え、屋内で刺されて発症することも多いようです。重症度は様々で、一般的に感染を繰り返すと重症化(出血傾向やショック状態)するといわれていますが、初回感染で重症化することもあります。チクングニア熱も流行しています。日本脳炎は一年中発生があり、流行のピークは島によって様々です。
    マラリアは、東部のほとんどの地域で、一年中リスクがあります。その他の地域でも、ジャカルタや都市部以外の観光地でマラリアのリスクがあります。熱帯熱マラリアや三日熱マラリアは薬剤耐性の報告があります。一部の地域(カリマンタン)では、サルマラリアが人に感染した事例も報告されています。
  • 動物に咬まれる事例が多く発生しており、狂犬病のリスクが高い地域です。日本人旅行者の多いバリ島でも2008年以来、狂犬病の犠牲となる地元住民が相次いでいます。犬に咬まれて感染することが多いですが、猫やサルなどの動物から感染することもありますので注意が必要です。 また、鳥インフルエンザ(H5N1)の患者の発生が続いていますので、動物には手を出したり、近寄ったりしないようにしましょう。
  • 赤道直下で日差しは強いため、日傘や帽子、サングラスなどで日よけ、紫外線対策をしてください。また、脱水にならないよう、こまめに水分補給をしてください。

この国に関する新着情報

受けておきたい予防接種、持っていきたい薬

予防接種:A型肝炎B型肝炎破傷風、(麻しん)、(狂犬病*1)、(日本脳炎*2

  • *1:犬や野生動物との接触が予想される場合は推奨
  • *2:農村部に長期滞在する場合は推奨
  • 黄熱流行国から入国する際は、黄熱の国際予防接種証明書が必要です。

薬:普段服用している市販の薬、主治医より処方されている薬

  • 抗マラリア薬に耐性を持つマラリアもありますので、リスクのある地域へ行かれる方はマラリア予防薬について医師と相談しましょう。
  • 常備薬を携帯しましょう。現地でも薬を入手することは可能ですが、言語の問題や自分の体に合うかどうかわかりません。飲み慣れたものを持参するのが安心です。風邪薬、下痢止め、頭痛薬、消毒薬などご自身が服用、使用しているものを持参しましょう。

医療情報

医療に関しては、病院施設・機材の整備が進み、医薬品の品質も向上していますが、地方・郡部では医師、特に専門医が不足しています。国公立の病院は混雑しており、慣れないと日本人の受診は難しいでしょう。私立病院は比較的利用しやすいですが、受診時に保証金(場合によっては数千米ドル以上)を要求されるようです。万が一のことを考え、旅行保険への加入を検討しましょう。

帰国後の過ごし方・注意点

病気は、感染してから症状が出るまでに時間を要します。これを潜伏期間と言います。滞在中数日経過してから、あるいは帰国後に症状が現れることがあります。
日本にはない病気を検査、診断、治療できる機関は限られています。帰国時に心配な症状などがある方は、検疫所の担当官にご相談ください。

平成24年6月11日更新