中東呼吸器症候群(Middle East Respiratory Syndrome:MERS)

中東呼吸器症候群(Middle East Respiratory Syndrome:MERS)とは

中東地域で発生している、MERSコロナウイルスを病原体とする重症呼吸器感染症で、ラクダとの接触などにより感染します。 その地域を訪問した人が、帰国してから発症するケースも報告されています。

主な症状

発熱、咳、息切れなどで、下痢などの消化器症状を伴う場合もあります。
感染しても症状が現われない人や、軽症の人もいますが、高齢の方や糖尿病、慢性肺疾患、免疫不全などの基礎疾患のある人が重症化する傾向があります。
重症化すると急速に肺炎に進行し、多臓器不全や敗血症性ショックを伴い死亡することがあります。

どうやってうつる

ヒトコブラクダが、保有宿主(感染源動物)であると言われており、MERSが発生している中東地域で、ラクダと接触することや、ラクダの未加熱肉や未殺菌乳を摂取することは感染するリスクがあると考えられます。
人から人への感染も報告されており、これらは、咳などによる飛沫感染や接触感染によるものと考えられています。

検査・治療方法

咽頭拭い液、喀痰等から病原体の検出や病原体遺伝子の検出により診断されます。
特異的な治療法はなく、症状に応じた治療 (対症療法)が中心です。

予防と対策

手洗いなど一般的な衛生対策を心がけ、流行地では、ヒトコブラクダなどの動物との接触や、未殺菌のラクダの乳など加熱不十分な食品を避けてください。

危険のある地域

アラビア半島を中心に報告があります。 海外では、中東地域への渡航者を介した発生も報告されています。

さらに詳しい情報

2026年7月更新