2011年03月14日更新 シエラレオネで黄熱が流行しています。
黄熱は蚊によって感染し、死亡するリスクの高い病気です。非常に有効な予防接種があります。サハラ砂漠よりも南のアフリカ地域や中南米の熱帯地域には、黄熱に感染する危険のある地域がたくさんあります。また、世界の中には入国に際しての条件として、黄熱ワクチンの接種を求める国がたくさんあります。
2011年2月8日に、シエラレオネ保健省は、同国南部州のBonthe地区Jahun村で2例の黄熱症例が発生したことを報告しました。これに対応して、2011年3月5日に、Bonthe地区でワクチン接種キャンペーンが始まっています。
シエラレオネ入国に際しては、すべての国からの旅行者に対して、黄熱ワクチン接種が要求されています。
このため、ご自身の黄熱ワクチン接種について確認していただき、この10年間に黄熱ワクチンを受けていない場合には黄熱ワクチン接種を受けてください。また、黄熱ワクチンは効果が現れるまで10日間を要します。このため、シエラレオネに旅行する場合には、黄熱ワクチン接種後少なくとも10日間、現地に入らないようにしなければなりません。
また、現地に滞在される場合には、蚊に対する虫除け対策を十分に行って下さい。
蚊に刺されないための対策
・可能な限り、しっかりと網戸がとりつけられているかエアコンが備わった、また、蚊をしっかりと駆除しているホテルやリゾートに滞在してください。ホテルの網戸設備が十分でないようならば蚊帳(かや)をご使用ください。蚊取り線香も有効です。
・長袖のシャツ、ズボンを着て、できるだけ皮膚の露出部を少なくするようにしてください。
・屋外で活動する場合や網戸が備わっていない建物では、ディート(DEET)などの有効成分が含まれている虫よけ剤を、皮膚の露出部につけてください。使用する場合には、必ず添付文書にかかれた使用法を守ってください。日焼け止めを使う場合、虫よけ剤を使用する前に日焼け止めをつけてください。
・子どもとくに乳児への虫よけ剤の使用については、小児科医にご相談ください。虫よけ剤が使用できない場合、ベビーカーにぴったりと合う蚊帳でベビーカーをおおってください。
心配な場合には早めの受診を
シエラネオネに滞在中、滞在後に(特に蚊に刺された場合)、発熱、頭痛、筋肉痛、悪心、嘔吐などの症状がみられた場合には、できる限り早く医療機関を受診してください。帰国時に問題がある場合には、検疫所にお立ち寄りください。