2011年09月16日更新 海外では殺菌されていない乳製品の摂取に気をつけましょう。

ブルセラ症はブルセラ菌で汚染された乳製品を食べたり飲んだりすることによりうつる病気で、感染した動物を触ったときや、呼吸器からうつることもあります。ヒトからヒトへうつることはほとんどありません。

感染して5日間から5カ月間(多くは2~4週間)の症状のない期間があった後に発熱、筋肉痛、倦怠感、頭痛、寝汗などがおこります。重症の場合は、心内膜炎を起こして死亡する病気です。

地中海地域や南北アメリカ、東ヨーロッパ、アジア、アフリカ、中東ではリスクが高くなっています。

台湾では今年に入り4例目の旅行者のブルセラ症が報告されました。この患者は3例目の患者とともに3月から4月にかけマレーシアの寺院を訪れ、ペナン島のアイル・イタム(Ayer Itam)の酪農場でヤギのミルクを飲んでいました。この地域は4月にマレーシア保健局がヤギの間でブルセラ症が流行したことをうけ、農場閉鎖の勧告をだしていた場所です1)。

予防接種や予防薬はありませんので、ブルセラ症が流行しやすい場所では、殺菌していない乳製品や調理不十分の肉類の摂取を避けましょう。動物の屠殺や分娩時に感染しやすいことが知られていますので、そのような場に近づかないようにしましょう。

出典:1)台湾CDC(英文)

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