2011年11月22日更新 ジンバブエで腸チフスが発生しています。

腸チフスはサルモネラ属のチフス菌による感染症です。感染したヒトの便や尿に汚染された食べ物や水、氷などをとることでうつり、ごく少量の菌でも感染します。下痢はあまりみられませんが、菌が腸に入った後血液中に侵入し、発熱や重大な症状として腸から出血したり、腸に穴が開くことがあります。

11月18日IRIN(地域統合情報ネットワーク)によりますと、ジンバブエの首都ハラレの人口の多い郡区で清潔で安全な水不足により腸チフスが発生しています。36人が病院で治療を受け、首都圏以外でも200人以上が疑い例として報告されています。死亡者は報告されていません。
専門家はその後コレラの再流行が起こるかもしれないと警戒しています。ハラレの保健担当者は、警告として発生地域に近い学校閉鎖や一般集会の禁止などが強制される可能性を示唆しました。
腸チフスとコレラは両方とも汚染された食べ物や水を摂取して感染する細菌性の病気ですが、コレラは潜伏期間がはるかに短く、致命的です。

ジンバブエでは2008年と2009年に約10万人がコレラに感染し、4,000人以上が犠牲となっています。

食べもの・水に注意しましょう

食べ物・水にご注意を!

手を洗いましょう

食事の前には十分に手を洗いましょう。

十分に加熱された飲食物を摂取しましょう

生水、氷、生肉、生野菜などから感染する可能性があります。十分加熱調理してあるものを食べましょう。発展途上国では、ビン入りミネラルウォーターや、一度沸騰させた水を飲みましょう。また、カットフルーツなども洗った水が汚染され、感染することがありますので、皮の傷んでいないものを自分でむいて食べるようにしましょう。

感染症情報腸チフス

出典

IRIN(英文)
http://www.irinnews.org/report.aspx?reportid=94237