2011年12月08日更新 ガーナで黄熱の患者が発生しています。

黄熱は蚊によって感染し、死亡するリスクの高い病気です。非常に有効な予防接種があります。サハラ砂漠よりも南のアフリカ地域や中南米の熱帯地域には、黄熱に感染する危険のある地域がたくさんあります。また、世界の中には入国に際しての条件として、黄熱ワクチンの接種を求める国がたくさんあります。

12月6日の赤十字・赤新月社国際連盟の情報によりますと、ガーナで黄熱症例がこの6週間で増加しているとWHOへ報告がありました。2011年11月18日時点で3地域(アッパーウエスト、ノーザン、グレーターアクラ)で8人の患者と死亡者1人が発生しました。現地ではワクチン接種を含めた予防対策がとられています。

蚊に刺されないための対策

・可能な限り、しっかりと網戸がとりつけられているかエアコンが備わったホテルやリゾートに滞在してください。ホテルの網戸設備が十分でないようならば蚊帳(かや)をご使用ください。蚊取り線香も有効です。
・長袖のシャツ、ズボンを着て、できるだけ皮膚の露出部を少なくするようにしてください。
・屋外で活動する場合や網戸が備わっていない建物では、ディート(DEET)などの有効成分が含まれている虫よけ剤を、皮膚の露出部につけてください。使用する場合には、必ず添付文書にかかれた使用法を守ってください。日焼け止めを使う場合、虫よけ剤を使用する前に日焼け止めをつけてください。
・子どもとくに乳児への虫よけ剤の使用については、小児科医にご相談ください。虫よけ剤が使用できない場合、ベビーカーにぴったりと合う蚊帳でベビーカーをおおってください。

心配な場合には早めの受診を

ガーナに滞在中、滞在後に(特に蚊に刺された場合)、発熱、頭痛、筋肉痛、悪心、嘔吐などの症状がみられた場合には、できる限り早く医療機関を受診してください。帰国時に問題がある場合には、検疫所にお立ち寄りください。

感染症情報

出典

赤十字赤新月社国際連盟:災害救援緊急基金(DREF:Disaster relief emergency fundhttp://reliefweb.int/sites/reliefweb.int/files/resources/Full_Report_3046.pdf[PDF形式:573KB]