2011年12月20日更新 フィジーで腸チフスが発生しています。
腸チフスはサルモネラ属のチフス菌による感染症です。感染したヒトの便や尿に汚染された食べ物や水、氷などをとることでうつり、ごく少量の菌でも感染します。下痢はあまりみられませんが、菌が腸に入った後血液中に侵入し、発熱や重大な症状として腸から出血したり、腸に穴が開くことがあります。
フィジー保健省によりますと、12月12日までに、バ(Ba)州のNanoko村で39名の腸チフスの確定症例が報告されています。患者は皆、Bukuya保健センターで治療を受けており、回復しているとのことです。死亡者は報告されていません。不十分な水供給設備やトイレの設備の改善が課題となっています。
なお、現地情報によりますと、患者の増加は続いており、12月18日までに、60名ほどに増えているとのことです。
食べもの・水に注意しましょう
手を洗いましょう
食事の前には十分に手を洗いましょう。
十分に加熱された飲食物を摂取しましょう
生水、氷、生肉、生野菜などから感染する可能性があります。十分加熱調理してあるものを食べましょう。発展途上国では、ビン入りミネラルウォーターや、一度沸騰させた水を飲みましょう。また、カットフルーツなども洗った水が汚染され、感染することがありますので、皮の傷んでいないものを自分でむいて食べるようにしましょう。
感染症情報:腸チフス