2012年01月19日更新 ジンバブエで腸チフスが発生しています(更新2)

腸チフスはサルモネラ属のチフス菌による感染症です。感染したヒトの便や尿に汚染された食べ物や水、氷などをとることでうつり、ごく少量の菌でも感染します。下痢はあまりみられませんが、菌が腸に入った後血液中に侵入し、発熱や重大な症状として腸から出血したり、腸に穴が開くことがあります。

ジンバブエの首都ハラレの人口の多い郡区で、清潔で安全な水不足による腸チフスの流行が続いています。2011年10月の流行の始まりから12月31日時点で、1,037名の患者と1名の死者が発生しています。流行は、ハラレ郊外でも見られ、患者発生の一割弱を占めています。
また、2011年11月から、炭疽の流行が発生しています。12月31日までに、国内4つの州で149名の患者が発生しています。死者は出ていません。炭疽菌に感染した動物の肉を食べたことによるものと見られています。現地では、動物に近づいたり、安全だと証明されていない肉に触れたり食べたりしないようにする必要があります。
ジンバブエに渡航・滞在される方は、今後の情報に注意したいただくとともに、以下のことに気をつけてください。

食べもの・水に注意しましょう

食べ物・水にご注意を!

手を洗いましょう

食事の前には十分に手を洗いましょう。

十分に加熱された飲食物を摂取しましょう

生水、氷、生肉、生野菜などから感染する可能性があります。十分加熱調理してあるものを食べましょう。発展途上国では、ビン入りミネラルウォーターや、一度沸騰させた水を飲みましょう。また、カットフルーツなども洗った水が汚染され、感染することがありますので、皮の傷んでいないものを自分でむいて食べるようにしましょう。

感染症情報腸チフス炭疽

参考

OCHA Zimbabwe Monthly Humanitarian Update Nov&Dec 2011
http://reliefweb.int/sites/reliefweb.int/files/resources/full_report_173.pdf[PDF形式:635KB]
[新着情報]より
2011年12月26日更新ジンバブエで腸チフスが発生しています(更新1)
https://www.forth.go.jp/topics/2011/12261158.html