2012年07月26日更新 ナイジェリアでラッサ熱が流行しています(更新7)

2012年7月25日に公表されたナイジェリア保健省の疫学週報によりますと、2012年の年初から、36州のうち23州で、ラッサ熱患者の発生が報告されています。2012年7月20日現在、933人の疑い患者が発生しており、そのうちの93人が死亡しました(致死率9.97%)。この時点で、147人の患者が確定診断されています。また、死亡者の中には、医療従事者が含まれているようです。

ナイジェリア政府は既にラッサ熱の流行への対策を実施しています。

この地域へ行かれる方は十分注意してください

  • 旅行者がラッサ熱に感染するリスクは非常に低いですが、げっ歯類との接触が頻繁にみられる可能性がある、田舎で余暇を過ごす人、職業的な活動をする人などは注意が必要です。
  • げっ歯類は尿や便中にウイルスを排泄しますので、地域感染症としてラッサ熱のある国への旅行者は、げっ歯類に触ったり、近づいたりしないようにしましょう。

また、現地を訪れた方で、発熱や頭痛・咽頭痛などの症状がみられる場合には、現地に滞在しているならば速やかに現地の医療機関を受診してください。また、滞在後およそ3週間程度までに同様の症状がある場合には、最寄りの検疫所(健康相談室)にご相談下さい。

FORTH感染症情報ラッサ熱
国立感染症研究所感染症情報センター:ラッサ熱

出典

ナイジェリア保健省:疫学週報第28週
http://www.fmh.gov.ng/index.php?option=com_content&view=article&id=829:weekly-epidemiology-report-update-week-28-as-at-20th-june-2012

参考