2013年06月26日更新 アフリカでのコレラの流行状況について

コレラは、コレラ菌によって、下痢や嘔吐が生じる病気です。軽くすむことも多いですが、重い下痢が起こることがあり、大量の水分が失われ、脱水から死亡することもあります。

世界保健機関(WHO)アフリカ地域事務所(AFRO)の情報によりますと、今年1月1日から6月3日までに、アフリカの18か国で25,762人のコレラ患者が報告されており、そのうち490人が死亡しています(致死率は1.9%です)。

患者数が最も多く報告されているのはコンゴ民主共和国(18,375人、このうち死亡者数は333人)です。次いで、アンゴラ(2,276人、このうち死亡者数は84人)、モザンビーク(1,861人、このうち死亡者数は19人)の患者数が多く報告されています。

アフリカへ渡航、滞在される方は、今後の情報に注意していただくとともに、以下の対策を行ってください。

  • 飲料水や歯みがき、うがいの水にはミネラルウォーターを使うか、十分に沸騰させた水を使うこと。氷は生水から作られている可能性があるので食べないこと。
  • 食事は加熱されたものを、冷めないうちに食べること。
  • 食事の前、トイレの後には石けんと水で十分に手洗いすること。
  • 下痢になった場合、以下の作り方で作った水を十分にとり、できるだけ早く医療機関で診療を受けること。

図.吸収のよい水の作り方

FORTH 感染症情報:

出典

WHO AFRO EPR - Outbreak News
Cholera:Situation in the WHO African Region as of03 June 2013
http://www.afro.who.int/en/clusters-a-programmes/dpc/epidemic-a-pandemic-alert-and-response
/outbreak-news.html