2013年09月09日更新 カンボジアへの渡航者でパラチフスの患者が増加しています

パラチフスはパラチフスA菌の感染によって起こります。主に、細菌に汚染された食品や水を摂取することで感染し、発熱、頭痛、全身倦怠感(だるさ)などの症状が現れます。

9月5日付で公表された欧州疾病予防管理センター(ECDC)の情報によりますと、今年3月以降、カンボジアからの帰国者でパラチフスに感染した患者が34人報告されており、このうち30人は欧州連合の渡航者でした(フランス20人、ドイツ5人、ニュージーランド4人、オランダ3人、ノルウェー1人、英国1人)。昨年、欧州連合と欧州経済領域でカンボジアからの帰国者でパラチフスに感染した患者は2人のみでした。患者発生が数か月間続いており、8月に増加したことから、共通の持続した感染源があると示唆されます。汚染源が続けば、今後も患者が発生すると予想されます。

熱帯地域への渡航者で、発熱などの症状が現れた場合には、できるだけ早期に医療機関を受診しましょう。特に、東南アジアに渡航される方は、こまめに手洗いをするとともに、食品や水に注意してください。

ここに注意!海外渡航にあたって

食べ物・水にご注意を!

感染症情報

腸チフス、パラチフス

出典