2014年02月18日更新 東ティモールでデング熱が流行しています
デング熱は、蚊によってうつる感染症で、熱帯・亜熱帯地方にみられます。発熱や関節痛、発疹などがみられます。
2月14日付けで公表された外務省の情報によりますと、東ティモールでは今年に入ってデング熱の患者が増加しています。東ティモール保健省によれば、2013年12月28日から2014年2月7日までの患者数は242名で、同時期の患者数としては2009年以降で最も多くなっています。デング出血熱やデングショック症候群といった重症患者も多く発生しており、患者の約40%を占めています。また、患者の約90%は首都のあるディリ県で発生しているとの報告です。
東ティモールへ渡航、滞在される方は、今後の情報に注意していただくとともに、蚊に刺されないよう対策をとってください。
蚊に刺されないための対策
- 可能な限り、しっかりと網戸がとりつけられているか、エアコンが備わっている、または、蚊をしっかりと駆除しているホテルやリゾートに滞在してください。蚊取り線香も有効です。
- 長袖のシャツ、ズボンを着用し、できるだけ皮膚の露出部を少なくするようにしてください。
- 流行地では、屋外にでかける場合や網戸が備わっていない建物にいる場合には、ディート(DEET)などの有効成分が含まれている虫よけ剤を、皮膚の露出部につけてください。使用する場合には、必ず添付文書に記載されている使用法を守ってください。日焼け止めを使う場合は、先に日焼け止めをつけてから、虫よけ剤を使用してください。
- 子ども、とくに乳児への虫よけ剤の使用については、小児科医にご相談ください。虫よけ剤が使用できない場合、ベビーカーにぴったりと合う蚊帳でベビーカーをおおってください。
心配な場合には早めの受診を
- 海外で発熱などの症状が出たら、できる限り早く医療機関を受診してください。
- また、ご帰国の際に、発熱や心配な症状のある方は検疫所の担当者にご相談ください。帰国後に発症した場合や、症状が改善しない場合は、お近くの医療機関または検疫所にご相談ください。
- 医療機関を受診する時には、医師に、渡航先や渡航期間、渡航先での活動などについて、詳しく伝えてください。
FORTH 感染症情報
出典
外務省海外安全ホームページ(2014年2月14日)
東ティモール:デング熱の流行
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo.asp?infocode=2014C051