2014年04月21日更新 西アフリカでエボラ出血熱が発生しています (更新7)

4月19日付けで世界保健機関(WHO)から公表された情報によると、西アフリカにおけるエボラ出血熱の発生状況は以下のとおりです。

●ギニア
4月17日18:00の時点において、ギニアの保健省は、臨床的にエボラウイルス疾患(EVD)患者であるとされた患者の累計数は203人、そのうち死亡者は129人と報告しました。これまでに、158人に検査を実施したところ、確定診断されたのは死亡者61人を含む109人でした。41人(死亡者34人)はEVDの可能性の高い患者で、53人(死亡者34人)は疑いのある患者に分類されています。24人(うち18人は確定診断)のヘルスケアワーカー(HCW)が15人(うち11人は確定診断)の死亡患者と関連していました。

症例数や接触者数は、サーベイランスや接触者追跡調査が強化され、検査室検査が継続されることで症例や、接触者、検査データが統合されるにつれて更新訂正される可能性があります。

●リベリア
リベリアでは、疫学的状況は変わりありません。集中的なサーベイランス活動と予防対策が継続されています。4月17日の時点で、新たなEVD患者の報告はありません。

WHOは、この事例に関する現在の情報からは、ギニア、リベリア、シエラレオネ、マリへの渡航や貿易を制限することを推奨していません。

詳細についての参照サイト:SITREP 2Ebola Virus Disease, West Africa,17 April 2014

ギニア、リベリア、シエラレオネ、マリへ渡航する方は、現地の情報に注意してください。手洗いなどの一般的な衛生対策を行ってください。また、感染した人の血液や体液、それらで汚染された可能性のあるもの、動物に触らないでください。

現地で、発熱などの症状が出た場合には、すぐに医療機関を受診してください。また、帰国時に症状がある場合には検疫官にご相談ください。エボラ出血熱は感染してから発症するまでに3週間かかることもあります。帰国してから症状が出た場合には、医療機関または検疫所にご相談ください。

◆感染症情報:エボラ出血熱

出典

WHOGlobal Alert and Response(GAR)
Ebola virus disease, West Africa– update
http://www.who.int/csr/don/2014_04_19_ebola/en/