2014年05月28日更新 南スーダンでコレラが流行しています

コレラは、コレラ菌によって、下痢や嘔吐が生じる病気です。症状が軽いことも多いですが、重い下痢が起こることがあり、大量の水分が失われ、脱水から死亡することもあります。

5月21日付で公表された世界保健機関(WHO)の情報によりますと、南スーダンでコレラが流行しています。

2014年4月29日にジュバ国連ハウスIDP(国内避難民)キャンプでコレラ疑い患者が発生したとMSF(国境なき医師団)から報告がありました。その前日患者はグデレ(Gudele)の親戚を訪問した際に激しい下痢がありました。接触した家族の一人が2014年4月24日に急性水様性下痢を発症していました。現地調査と検査で確定診断されました;5月15日、保健省はジュバでのコレラ発生を宣言しました。その後ジュバの周辺地域のあちこちで、数例の疑い患者が報告され検査で確定診断されました。

全体で4月24日の発生からこれまで(5月21日)に、医療施設での死亡者7人とコミュニティー内死亡者7人を含む315人のコレラ患者が発生しています(致死率4.4%)。報告された大部分の患者228人はジュバ教育病院(JTH)のコレラ治療センター(CTC)で治療を受けました。

南スーダンへ渡航、滞在される方は、今後の情報に注意していただくとともに、以下の対策を行ってください。

  • 飲料水や歯みがき、うがいの水にはミネラルウォーターを使うか、十分に沸騰させた水を使うこと。
    氷は生水から作られている可能性があるので食べないこと。
  • 食事は加熱されたものを、冷めないうちに食べること。
  • 食事の前、トイレの後には石けんと水で十分に手洗いすること。
  • 下痢になった場合、以下の作り方で作った水を十分にとり、できるだけ早く医療機関で診療を受けること。

    図.吸収のよい水の作り方

◆感染症情報:食べ物・水にご注意を!コレラ

出典

WHOHumanitarian Health Action
Cholera outbreak in Juba, Central Equatoria State Situation Report(Sitrep No. 6) as at 18:00 Hours, 21 May 2014
http://www.who.int/hac/crises/ssd/sitreps/south_sudan_juba_cholera
_update_21may2014.pdf?ua=1[PDF形式:2.0MB]