2015年03月03日更新 ウガンダのカンパラ市で腸チフスが流行しています
腸チフスは、サルモネラ属のチフス菌による感染症です。感染したヒトの便や尿に汚染された食べ物、水や氷などを摂取することで、ごく少量の菌でも感染します。下痢はあまりみられませんが、腸に入った細菌が血液中にも侵入することで発熱を起こすとともに、腸での出血や腸に穴が開く致命的な症状をおこすことがあります。
2015年3月2日付けで公表された外務省の渡航情報によりますと、ウガンダのカンパラ市で腸チフスが流行しています。ウガンダ保健省は、首都カンパラ市およびその周辺における腸チフスの流行を宣言しました。特に感染者が報告されているのはカンパラ市の中心部で、死亡者も確認されています。
ウガンダへ渡航、滞在される方は、今後の情報に注意していただくとともに、以下のことに気をつけてください。
食べ物・水に注意しましょう
手を洗いましょう
食事の前には十分に手を洗いましょう
十分に加熱された飲食物を摂取しましょう
生水、氷、生肉、生野菜などから感染する可能性があります。十分加熱調理してあるものを食べましょう。発展途上国では、ミネラルウォーターや、一度沸騰させた水を飲みましょう。また、カットフルーツなども洗った水が汚染され、感染することがありますので、皮の傷んでいないものを自分でむいて食べるようにしましょう。
◆FORTH感染症情報 :腸チフス、パラチフス
出典
外務省海外安全ホームページ
渡航情報:ウガンダカンパラ市における腸チフスの流行
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo.asp?infocode=2015C058
参考
ウガンダ保健省ホームページ
Ministry of Health Republic of Uganda.Press Release.
More Typhoid cases reported, Ministry of Health intensifies efforts to contain the Outbreak.
24 Feb 2015.
http://health.go.ug/mohweb/node/190