マールブルグ病-ルワンダ共和国(2024.11.13更新版)

状況概要

ルワンダで発生したマールブルグ病の終息を宣言するため、推奨される42日間のカウントダウンが、最後に確認されたマールブルグ病患者がPCR法で陰性と判定された翌日(2024年11月9日)に始まりました。2024年11月8日現在、検査確定例66例が報告されており、うち15例は死亡(症例致命率(CFR ; Case Fatality Ratio)23%)、51例は回復しました。2024年10月30日以降、新たな確定例は報告されていません。42日間のカウントダウンの間に新たな感染が起こらなければ、アウトブレイクの終息が宣言されます。世界保健機関(WHO ; World Health Organization)は、アウトブレイクへの対応において、ルワンダ政府の対応を引き続き支援します。アウトブレイクの終息が宣言されるまで、サーベイランスの強化、感染予防と管理対策が維持されなければなりません。

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発生の詳細

2024年11月1日に本事例に関する最後のDisease Outbreak Newsが発表されて以来、ルワンダではマールブルグ病の新たな確定症例は報告されていません。2024年11月8日現在、15例の死亡例(CFR、23%)を含む66例の確定症例が報告され、51例が回復しています。確定例のうち68%は男性で、45%は30歳から39歳の成人です。キガリ市の2つの医療施設の医療従事者が、確定例のほぼ80%を占めています。ほとんどの症例はキガリ市の3つの地区から報告されています。
発生から最初の3週間(第39~41週)に報告された確定例数が最も多く(61例)、その後急激に減少し、疫学的第42週(10月14日から20日)と第44週(10月28日から11月3日)の間に報告された症例数は3例以下でした。
2024年11月8日現在、7,408件のマールブルグウイルス検査が実施されており、うち、ルワンダ生物医学センターでは毎日約100~350検体が検査されています。 
接触者の健康観察は継続中で、2024年11月11日現在、470人が観察対象となっています。
2024年11月9日、アウトブレイクの終息を宣言するために推奨されている42日間のカウントダウンが、最後のマールブルグ病患者がPCR検査で陰性と確認された日の翌日から開始されました。この42日間という期間は、最後に報告された症例への曝露の可能性のある時点から、マールブルグ病の最大潜伏期間の2倍という根拠に基づいています。ルワンダでは、2024年10月30日以降、新たな確定例は報告されておらず、10月14日以降、新たな死亡者は報告されていません。接触者リストに該当する人には、21日間の観察期間が終了するまで追跡調査が継続されます。42日間のカウントダウンの間に新たな感染が起こらなければ、アウトブレイクの終息が宣言されます。
 
WHOは、ルワンダ政府を引き続き支援し、現在進行中のアウトブレイクに対応していきます。サーベイランスの強化と感染予防と管理対策は、アウトブレイクの終息宣言まで維持されなければなりません。
 
図1. 2024年11月8日現在、ルワンダにおける報告週別のマールブルグ病症例数(n=66)

*第45週(2024年11月4日~11月10日)は完全なデータではありません。

マールブルグ病の疫学

マールブルグ病は出血熱を引き起こす高病原性疾患で、臨床的にはエボラ出血熱と類似しています。マールブルグウイルスとエボラウイルスはともにフィロウイルス科のウイルスです。鉱山や洞窟でよく見かけるルセットコウモリ(フルーツコウモリの一種)がマールブルグウイルスを媒介しており、これらのコウモリと濃厚に接触することで、ヒトはマールブルグウイルスに感染します。また、マールブルグウイルスは、感染者の血液、分泌物、臓器、その他の体液、およびこれらの体液で汚染された表面や材料(寝具、衣服など)との直接接触を介して(傷ついた皮膚や粘膜を通して)、人々の間で広がります。医療従事者がマールブルグ病の疑い例や確定診断された患者の治療中に感染したとの報告があります。遺体に直接触れる埋葬儀式も、マールブルグウイルスの感染につながる可能性があります。
潜伏期間は2~21日です。マールブルグウイルスによる発病は突然始まり、高熱、激しい頭痛、激しい倦怠感を伴います。激しい水様性の下痢、腹痛とけいれん、吐き気と嘔吐は3日目から始まります。すべての症例が出血徴候を示すわけではありませんが、重篤な出血徴候は症状発現から5~7日の間に現れることがあり、致死的な症例では通常、何らかの出血症状がみられ、それが複数の部位に及ぶこともしばしばあります。致死的な症例では、発症から8~9日後に死亡することが多く、通常、重度の出血とショックが先行します。現在のところ、マールブルグ病の治療法やワクチンはありません。現在、候補となるいくつかのワクチンや治療薬が研究中です。
これまでに世界で17件のマールブルグ病のアウトブレイクが報告されています。最近では、2023年2月から6月にかけて赤道ギニアとタンザニア連合共和国で発生が報告されました。アフリカ地域で過去にマールブルグ病の発生が報告された国には、アンゴラ共和国、ガーナ共和国、ギニア共和国、ケニア共和国、南アフリカ共和国があります。

公衆衛生上の取り組み

  • ルワンダ政府は、WHOや連携組織の支援を受け、対応を調整しています。
  • WHOから緊急対応チームが派遣され、事態管理、疫学、保健活動、症例管理、感染予防・制御、検査室、医療品等物流、治療薬とワクチンの研究、パートナー組織との調整などの機能にわたって、国内での対応を支援しています。
  • WHOとパートナーは、ルワンダ保健省を支援し、サーベイランスの研修と、国内の地区病院や保健所へのフォローアップの研修を行っています。
  • WHOは引き続き、ルワンダにおけるマールブルグ病の診断検査を、検査用物資の提供や技術支援を通じて支援しています。 WHOは、ウイルス性出血熱のWHO協力センター、その他の基準検査機関や連携組織と継続的に連携し、診断検査のパフォーマンス評価を支援し、マールブルグ病検査に関する継続的な技術支援を確保しています。
  • WHOは、国家プログラム設立に向けた技術的ガイダンスやプロトコルを提供し、回復患者支援プログラムの設立に関するルワンダ保健省の取り組みを支援しています。
  • WHOは、国内で承認され、開始されたマールブルグ治療薬の臨床試験の実施を支援しています。この臨床試験は、設立されたマールブルグ病治療センターに入院する患者を登録するものです。
  • WHOは、国家感染予防管理、水・衛生プログラム(WASH; Water, Sanitation, and Hygiene)、マールブルグ病発生への対応能力の準備状況の評価において、保健省を支援しました。
  • WHOと連携組織は、開発された国家感染予防管理運用ガイドと標準実施要領に関する検証ワークショップを実施するために保健省を支援しました。
  • WHOは、アフリカ疾病予防管理センター(CDC; Center for Disease Control and Prevention)や連携組織と協力して、11月11日から16日まで開催されるマールブルグ病に関する国家感染予防管理トレーナー訓練プログラムを通じて、国家感染予防管理フォーカルポイントを対象とした保健省内の能力強化を支援しています。
  • WHOは、コウモリのサーベイランスや検体採取活動を指揮するために各地区に派遣されている国家獣医師に感染予防管理トレーニングを提供することで、感染予防管理能力の強化を支援しています。
  • WHOは保健省と協力し、医療従事者に対する現場での研修活動を継続し、優先順位の高いさまざまな保健施設で指導・監督を行うことで、感染予防管理能力の強化を図っています。
  • WHOは、隔離治療施設における感染予防管理対策の強化において保健省を支援しました。
  • WHOとパートナー(IOM:International Organization for Migration(国際移住機関)やアフリカCDC)は、11月11日から16日まで開催される、入国地点でのマールブルグ病/エムポックススクリーニング担当者を対象とした全国のトレーナー研修プログラムを通じて、入国地点での対応能力構築を支援しています。
  • WHOは、ルワンダやリスクのある国の公衆衛生当局に対し、エビデンスに基づいたリスクベースの保健対策の実施、入国地点や国境における検出、報告、管理能力の強化、渡航アドバイスに関する技術的助言を行いました。
  • WHOは、ルワンダで発生しているマールブルグ病に限定されるものではありませんが、フィロウイルス感染症発生時の国境保健および入国地点への配慮に関する暫定ガイダンスを発表しました。
  • WHOはまた、現在進行中のマールブルグ病の流行に関連して、ルワンダへの渡航制限や貿易制限を行わないよう勧告する声明を発表しました。
  • WHOは、周辺国の医療施設、入国地点、国境のコミュニティの準備状況を評価し、特にルワンダと国境を接する地域のリスクマッピングを行うため、周辺国での支援を行っています。
  • WHOは、感染症、クリティカルケア、看護の臨床専門家、医療品等物流、水・衛生プログラムの専門家による直接支援で、マールブルグ病治療センターを支援しています。
  • WHOは、保健省と、マールブルグ病治療センターの臨床スタッフを対象に、マールブルグ病保健活動の一般的側面、症例管理、最適化された支持療法に関する研修を行っています。
  • WHOは、WHOグローバル・クリニカル・プラットフォームからWHO電子症例報告書に基づいて標準化された患者単位のデータを収集し、アウトブレイクに対する症例管理の対応について記述的な報告書を作成するために、国の症例管理のピラーを支援しています。

WHOによるリスク評価

マールブルグ病は、エボラ出血熱の原因と同じフィロウイルス科のウイルスによって引き起こされます。マールブルグ病は高い致命率(24-88%)を伴う流行を起こしやすい疾患です。発病初期の臨床診断では、マラリア、腸チフス、赤痢、髄膜炎、その他のウイルス性出血熱などの他の感染症との鑑別診断が難しいです。コウモリとの接触歴や、洞窟、鉱山への曝露歴を含む疫学的特徴はウイルス性出血熱の鑑別に役立ち、診断には検査での確定が重要です。
今回のアウトブレイクでは、66例の確定症例が報告されており、これまでに報告されたマールブルグ病アウトブレイクの中で3番目に大規模なもので、確定症例の80%近くが医療従事者であったと報告されています。本疾患の医療関連感染(院内感染とも呼ばれる)は、早期に制御されなければさらなる感染拡大につながる可能性があります。医療施設を訪れるすべての人をスクリーニングし、入院患者のサーベイランスを行い、迅速な同定、隔離、ケアの策定と報告を行うことの重要性は、いくら強調してもしすぎることはありません。これに加え、接触者の特定と、すべての疑い例、確定例のモニタリングも重要です。
医療施設での記録調査、疫学データのレビュー、血清学的検査、ゲノム配列の決定、環境検査、動物実験などを含むアウトブレイク調査によると、流行の発生源は動物由来感染症由来であり、オオコウモリが生息する洞窟での曝露に関連していると報告されています[1] 。しかし、症例の症状発現日はまだWHOには分かっていません。
 
マールブルグ病は容易に感染するものではありません(つまり、ほとんどの場合、症状を呈した患者の体液や、体液に汚染された表面との接触が必要です)。さらに、施設や地域社会における積極的なサーベイランス、疑い例の検査、症例の隔離と治療、接触者の追跡調査など、公衆衛生対策が継続的に実施されています。

WHOからのアドバイス

マールブルグ病の流行制御は、迅速な隔離と症例管理、積極的な症例検索、症例調査、接触者追跡を含むサーベイランス、検査サービス、迅速で安全かつ尊厳ある埋葬を含む感染予防とコントロール、社会的な動員やコミュニティエンゲージメントなど、さまざまな介入策に依存しており、これらはマールブルグ病の発生を効果的に制御する鍵となります。マールブルグウイルス感染の危険因子と個人ができる予防策についての認識を高めることは、ヒトへの感染を減らす効果的な方法です。WHOは、医療施設やコミュニティでのマールブルグウイルス感染を減らす効果的な方法として、以下のようなリスク低減策を助言しています。
  • ヒトへの感染と死亡を減らすためには、特にヒトからヒトへのマールブルグウイルス感染の危険因子と、ウイルスへの曝露を最小限に抑えるために個人ができる防御策について、コミュニティの意識を高めることが不可欠です。 これには、コミュニティでの感染のリスクを下げ、回復の見込みを改善するために、症状のある人は直ちに医療施設や指定治療センターで治療を受けるよう奨励することも含まれます。
  • フルーツコウモリのコロニーが生息する鉱山や洞窟に長時間いることによる、コウモリから人への感染リスクを低減しなければなりません。フルーツコウモリのコロニーが生息する鉱山や洞窟を訪れたり働いたりする人は、手袋やその他の適切な防護服(マスクを含む)を着用すべきです。
  • マールブルグ病症例定義の広範な普及を含むサーベイランス活動は、接触者追跡や積極的な症例発見を含め、感染者が報告されているすべての地区で強化されるべきです。
  • WHOの「エボラ出血熱とマールブルグ病に対する感染予防と管理ガイドライン」に従い、すべての医療施設で重要な感染予防と管理対策が実施・強化されるべきです。マールブルグ病の確定例および疑い例を診療する医療従事者は、患者の血液や体液、汚染された表面や物との接触を避けるために、WHOの5つの場面に従った適切なPPEの使用と手指衛生を含む標準予防策に加えて、感染経路別予防策を実施すべきです。医療施設で発生する廃棄物は、安全に分別され、安全に収集、運搬、保管、処理され、最終的に処分されなければなりません。安全な廃棄物処理に関する国のガイドラインに従うか、またはWHOの安全な廃棄物管理に関するガイドラインに従わなければなりません。
  • 患者ケア活動は、医療における必須環境衛生基準に概説されているように、医療関連感染 の予防と制御に関連する実践を容易にする清潔で衛生的な環境で行われるべきです。医療施設では、安全な水、適切な衛生設備、衛生インフラおよびサービスが提供されるべきです。勧告と改善の詳細については、WASH FIT実施パッケージに従ってください。
  • コミュニティにおける死亡者の管理に関する包括的な戦略を実施すべきです。安全で尊厳のある埋葬を、コミュニティの強力な関与のもとで実施すべきです。
  • 社会行動学的データを収集するため、迅速な質的評価を実施し、対応の指針に活用すべきです。
  • 電話による知識・態度・習慣調査やその他の調査の結果を、対応戦略と介入策に統合すべきです。
  • すべての疑い例について、迅速な検査室での検査を維持し、信頼性の高い検体輸送システムで支援する必要があります。
  • WHOは、公衆衛生対応に情報を提供するため、ゲノム配列データの共有を奨励しています。
  • 入国地点およびマールブルグ病の症例が報告されている地域と隣接するコミュニティ並びに搬送において、国境保健の準備と対応能力を強化するべきであり、また、WHOの「フィロウイルス感染症アウトブレイクにおける国境保健と入国地点の考慮事項に関する暫定ガイダンス」に沿って、旅行者に公衆衛生上の助言を提供すべきです。
  • WHOは、すべての国に対し、マールブルグウイルス陽性と判定された初回の検体および陰性の検体の一部を、WHO協力センターまたは地域の基準検査機関に送付し、検査機関間の比較を行うよう推奨しています。
  • WHOは、マールブルグウイルス感染が疑われ確定した症例からの臨床データを体系的に収集し、臨床経過の限られた理解を深め、予後不良の直接的な原因や危険因子を改善することを推奨しています。これは、匿名化されたデータをWHOのウイルス性出血熱グローバル臨床プラットフォームに提供することで可能となります。
  • 新たな発生によるマールブルグ病の再興のリスクや、伝播の連鎖が見逃される可能性を考慮すると、最初の42日間とその後少なくとも6ヶ月間は、サーベイランスと対応活動を強化する必要があります。WHOは42日間の間に以下のような活動を行うことを奨励しています[2]:
         ○確定症例や伝播の連鎖に関して症例発見を確実に行うこと;
         ○能動的・受動的サーベイランスを実施すること(定期的な医療施設訪問や、全国的な警報・シグナルシステムの維持など);
         ○地域社会でマールブルグ病による死亡が疑われる場合、死後検査を実施すること;
         ○迅速対応チームの能力を維持・強化すること。
  • WHOは、すべてのマールブルグ病患者が、患者とスタッフの一方向の流れやWASHサービスなどのバイオセキュリティー対策が整った、患者中心の最適な治療が受けられるように設計された治療センターで、クリティカルケアやメンタルヘルスサービスを含む最適な支持療法を含む全人的ケアを受けるよう助言しています。
  • WHOは各国に対し、マールブルグ病から回復した人々とその後の後遺症を支援するための包括的なケアプログラムを実施し、適切な習慣と体液検査によって感染した体液を介した感染のリスクを低減できるようにすることを奨励しています。

出典

World Health Organization(13 November 2024)Disease Outbreak News; Marburg virus disease - Rwanda
https://www.who.int/emergencies/disease-outbreak-news/item/2024-DON544


海外へ渡航される皆様へ

マールブルグ病は、マールブルグウイルスによって引き起こされる感染症で、症状や広がり方は、エボラ出血熱とよく似ています。このウイルスは主に、鉱山や洞窟にいるコウモリから人に感染します。また、感染した人の血液や体液、汚染された物(例えば寝具や衣類など)に直接触れることで、感染することがあります。
発病すると、最初は高熱や激しい頭痛、強い疲労感が出ます。その後、下痢や腹痛、嘔吐といった症状が現れ、重症になると体のいろいろな部分から出血することもあります。致命率が高く、重症の方は亡くなることもあります。現在、この病気には特別な治療法やワクチンがありません。

 1.コウモリが生息する場所を避ける
洞窟や鉱山など、コウモリがいる場所への立ち入りは控えてください。また、コウモリに触れたり、コウモリ由来の食品を摂取したりしないようにしましょう。
 2.体液との接触を避ける
マールブルグ病患者、感染疑いのある者や動物の血液、体液に直接触れないように注意してください。
 3.感染対策を徹底する
手洗いをこまめに行い、手指消毒剤を携帯することをお勧めします。滞在中、もし体調不良を感じたら、すぐに現地の医療機関に連絡し、医師の指示に従ってください。
 4.渡航中・渡航後の健康管理を徹底する
渡航中・渡航後の体調の変化に注意し、発熱や体調不良があれば、すぐに医療機関を受診し、最近の渡航歴を伝えましょう。また、入国の際に体調に異状がある場合は、検疫官にお知らせください。
 
マールブルグ病は過去にアフリカのいくつかの国などで報告されています。マールブルグ病が発生中の国を確認し、発生地域やその近くへ行く予定のある方は十分に注意してください。安全な渡航のため、最新情報の確認と十分な感染対策を心がけましょう。

備考

厚生労働省委託事業「国際感染症危機管理対応人材育成・派遣事業」にて翻訳・メッセージ原案を作成。
 
For translations: “This translation was not created by the World Health Organization (WHO). WHO is not responsible for the content or accuracy of this translation. The original English edition “Marburg virus disease - Rwanda. Geneva: World Health Organization; 2024. Licence: CC BY-NC-SA 3.0 IGO” shall be the binding and authentic edition”.
For adaptations: “This is an adaptation of an original work “Marburg virus disease - Rwanda. Geneva: World Health Organization (WHO); 2024. Licence: CC BY-NC-SA 3.0 IGO”. This adaptation was not created by WHO. WHO is not responsible for the content or accuracy of this adaptation. The original edition shall be the binding and authentic edition”.