急性呼吸器感染症とマラリアの複合的流行(原因不明疾患とされていたもの)-コンゴ民主共和国
状況概要
本記事は、2024年12月8日に発出されたコンゴ民主共和国における原因不明疾患に関するDisease Outbreak News*¹(現在は急性呼吸器感染症とマラリアの複合的流行)の続報です。最新の疫学調査情報および補足的な検査結果が含まれています。11月29日、クワンゴ州パンジ保健地区で、特に5歳未満の乳幼児の発熱性疾患による死亡が増加したため、保健地区当局から警報が出されました。疫学的サーベイランスの強化が速やかに実施され、明確な診断がない症例については、咳、倦怠感、急性呼吸器疾患や発熱性疾患に適合するその他の症状のいずれかを伴う症例として報告された症例数が基準となっています。その結果、定義に合致する症例数が急増し、12月16日現在で891例が報告されました。しかし、週ごとの死亡例の報告(期間中に報告された死亡例は48例)は比較的一定でした。12月16日現在、合計430検体の検査結果では、マラリア、一般的な呼吸器系ウイルス[インフルエンザウイルスA(H1N1、pdm09)、ライノウイルス、SARS-CoV-2、ヒトコロナウイルス、パラインフルエンザウイルス、ヒトアデノウイルス]が検出されました。
さらなる臨床検査が進行中ですが、これらの調査結果を総合すると、一般的及び季節性のウイルス性呼吸器感染症に熱帯熱マラリアが合併し、さらに急性栄養不良が重なった結果、重症感染と死亡が増加し、主に5歳未満の乳幼児が影響を受けたことが示唆されます。この事態を調査し、対応を強化するため、学際的な迅速対応チームが配備されました。パンジ保健地区では、公衆衛生上のニーズに対応するための対策が続けられています。地域社会や医療施設でのサーベイランスの強化も続けられています。チームはまた、診断や患者の治療、リスクコミュニケーションやコミュニティエンゲージメントの支援も行っています。今回の事例は、食糧危機に直面している脆弱な人々における、一般的な感染症(急性呼吸器感染症やマラリア)による深刻な影響を浮き彫りにしています。また、食糧危機が悪化していることから、医療へのアクセスを強化し、脆弱性の根本的な原因、特に栄養不良に対処する必要性が強調されています。
*¹2024年12月8日 Disease Outbreak News Undiagnosed disease - Democratic Republic of the Congo 英文
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さらなる臨床検査が進行中ですが、これらの調査結果を総合すると、一般的及び季節性のウイルス性呼吸器感染症に熱帯熱マラリアが合併し、さらに急性栄養不良が重なった結果、重症感染と死亡が増加し、主に5歳未満の乳幼児が影響を受けたことが示唆されます。この事態を調査し、対応を強化するため、学際的な迅速対応チームが配備されました。パンジ保健地区では、公衆衛生上のニーズに対応するための対策が続けられています。地域社会や医療施設でのサーベイランスの強化も続けられています。チームはまた、診断や患者の治療、リスクコミュニケーションやコミュニティエンゲージメントの支援も行っています。今回の事例は、食糧危機に直面している脆弱な人々における、一般的な感染症(急性呼吸器感染症やマラリア)による深刻な影響を浮き彫りにしています。また、食糧危機が悪化していることから、医療へのアクセスを強化し、脆弱性の根本的な原因、特に栄養不良に対処する必要性が強調されています。
*¹2024年12月8日 Disease Outbreak News Undiagnosed disease - Democratic Republic of the Congo 英文
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発生の詳細
2024年12月8日、今回の事象に関する前回のDisease Outbreak Newsが発表されて以来、コンゴ民主共和国クワンゴ州のパンジ保健地区での30保健区域のうち25保健区域にわたって、485例の疑い例と17例の死亡例が新たに報告されました。これらの症例は、11月29日に初めて報告された、急性呼吸器症状と貧血を伴う発熱性疾患による死亡の報告を受けて、サーベイランスを強化した結果、確認されたものです。報告された症例数は、肺炎、マラリア、急性呼吸器感染症の負荷が高い状況、特に雨季の始まりという状況においては異常なものではありませんでしたが、11月29日に警報が発令されたきっかけは、死亡例の増加でした。
診断がつかないまま広範なサーベイランスの症例定義が使用され、結果として得られた症例数はパンジ保健地区で発生したあらゆる発熱性疾患を含み、さまざまな疾患や臨床症候を認めることとなりました。症例定義には、2024年9月から今日までにパンジ保健地区に居住し、発熱、咳、倦怠感、鼻汁があり、悪寒、頭痛、呼吸困難、栄養不良、体の痛みのいずれかの症状を伴う、または伴わない者が含まれます。これは、死亡例の疫学と特徴をよりよく理解し、さまざまな臨床検査検体を収集するために行われました。
2024年10月24日から12月16日の間、パンジ保健地区内の30保健区域のうち、25の保健区域において、48例の死亡と合計891例の症例が症例定義に合致しました。人口の約18%を占める5歳未満の乳幼児が特に大きな影響を受けており、全症例の47%、全死亡例の54%を占めており、このような状況において、幼い子どもたちが重篤な疾患や死亡に対して脆弱であることを反映していると考えられます。死亡に関連する主な症状は、呼吸困難、貧血、急性栄養不良の徴候などです。
パンジ保健地区での疑い例から、血液、口腔咽頭ぬぐい液、鼻咽頭ぬぐい液、尿、母乳検体を含む合計430検体が採取され、国立生物医学研究所(INRB;Institut National de Recherche Biomédicale)の検査室に運ばれました。現場で実施されたマラリアの迅速診断検査88件のうち、55件(62%)の検体が陽性と判定されました。PCR Bio Fire Global Fever Panel検査(複数種のウイルス性出血熱を含む18種類の病原体を対象とした検査)で分析した26検体のうち、17検体(65%)が熱帯熱マラリア陽性と判定されました。さらに、INRBの呼吸器疾患サーベイランス・ラボラトリーで、合計89検体が検査され、89検体のうち、64検体が一般的な呼吸器ウイルスに陽性で、その内訳は、インフルエンザA(H1N1、pdm09)(n=25)、ライノウイルス(n=18)、SARS-COV-2(n=15)、ヒトコロナウイルス(n=3)、パラインフルエンザウイルス(n=2)、ヒトアデノウイルス(n=1)でした。
収集された検体においてウイルス学的、細菌学的分析など、その他の検査はまだ継続中です。現在進行中の調査と補足的な検査結果から、一般的なウイルス性呼吸器感染症と熱帯熱マラリアが重なり、さらに急激な栄養不良が組み合わさり、重症感染症と死亡者が増加したことが示唆されました。
サーベイランスの強化は、現地での対応と並行して継続されています。毎週報告される疑い例の数は、疫学第50週(2024年12月15日に終わる週、図1)の増加を除き、安定しています。これは、雨季に伴う呼吸器系ウイルスやマラリアの感染の増加を反映している可能性もありますが、迅速対応チームの派遣に伴い、サーベイランスや症例同定が増加したことが要因となっています。注目すべきは、症例の増加と死亡例の増加が一致していないことです。
図1:2024年10月24日から12月16日までに報告された疑い例及び死亡例の週間流行曲線(コンゴ民主共和国クワンゴ州パンジ保健地区)

*疫学第51週のデータは報告時点では完了していません。
女性の症例が多く報告され(58%、514/889例)、特に成人では割合が高くなっています(66%が女性、173/262例)。この違いをよりよく理解するためのデータは不足していますが、家庭内での呼吸器ウイルス感染の接触様式、特に急性呼吸器疾患罹患時の母親と子供の密接な交流に起因している可能性があります。
図2:コンゴ民主共和国クワンゴ州における健康被害を受けている保健区域の地理的説明

健康被害を受けている地域ではここ数カ月、食糧危機が悪化し、急性栄養不良のレベルが上昇しています。急性栄養不良の減少と重なる2024年7月から12月の間、クワンゴ州は総合的食料安全保障フェーズ分類(IPC; Integrated Food Security Phase Classification)の急性栄養不良(AMN; Acute Malnutrition)フェーズ3(重大な状況)に入りました。2025年1月から6月にかけて、同州では栄養不良の症例が増加し、栄養状態の大幅な悪化が予測され、IPC AMNフェーズ4(非常に重大な状況)に移行する見込みです。2024年7月から2025年6月までの間に、コンゴ民主共和国の生後6カ月から59カ月の約450万人の子どもが急性栄養不良に直面しているもしくは直面することが予測され、その中には約140万人の重症急性栄養不良の症例と310万人の中等度急性栄養不良の症例が含まれます。また、同じ期間に370万人の妊娠中および授乳中の女性が急性栄養不良に直面しているもしくは直面することが予測されています。
重度の急性栄養不良は生命を脅かす状態であり、医学的治療が必要です。さらに、病気と栄養不良が重なると、相乗的に状態が悪化します。この地域では、定期予防接種の接種率が低いです。また、診断や質の高い医療サービスへのアクセスも非常に制限されており、物資や交通手段、地域の医療スタッフの不足、さらに医療を受けるための経済的・地理的な障壁もあります。雨季の開始とともにマラリアの増加傾向が予想されますが、この地域でのマラリア対策は非常に限られています。これらの要因が重なり、マラリアや一般的な呼吸器感染症の重症度が高まる可能性があります。
全体として、本事例は、食糧危機に直面する脆弱な人々の状況において、一般的な感染症(急性呼吸器感染症やマラリア)による深刻な負担を浮き彫りにし、医療へのアクセスと質を強化する必要性を強調しています。
診断がつかないまま広範なサーベイランスの症例定義が使用され、結果として得られた症例数はパンジ保健地区で発生したあらゆる発熱性疾患を含み、さまざまな疾患や臨床症候を認めることとなりました。症例定義には、2024年9月から今日までにパンジ保健地区に居住し、発熱、咳、倦怠感、鼻汁があり、悪寒、頭痛、呼吸困難、栄養不良、体の痛みのいずれかの症状を伴う、または伴わない者が含まれます。これは、死亡例の疫学と特徴をよりよく理解し、さまざまな臨床検査検体を収集するために行われました。
2024年10月24日から12月16日の間、パンジ保健地区内の30保健区域のうち、25の保健区域において、48例の死亡と合計891例の症例が症例定義に合致しました。人口の約18%を占める5歳未満の乳幼児が特に大きな影響を受けており、全症例の47%、全死亡例の54%を占めており、このような状況において、幼い子どもたちが重篤な疾患や死亡に対して脆弱であることを反映していると考えられます。死亡に関連する主な症状は、呼吸困難、貧血、急性栄養不良の徴候などです。
パンジ保健地区での疑い例から、血液、口腔咽頭ぬぐい液、鼻咽頭ぬぐい液、尿、母乳検体を含む合計430検体が採取され、国立生物医学研究所(INRB;Institut National de Recherche Biomédicale)の検査室に運ばれました。現場で実施されたマラリアの迅速診断検査88件のうち、55件(62%)の検体が陽性と判定されました。PCR Bio Fire Global Fever Panel検査(複数種のウイルス性出血熱を含む18種類の病原体を対象とした検査)で分析した26検体のうち、17検体(65%)が熱帯熱マラリア陽性と判定されました。さらに、INRBの呼吸器疾患サーベイランス・ラボラトリーで、合計89検体が検査され、89検体のうち、64検体が一般的な呼吸器ウイルスに陽性で、その内訳は、インフルエンザA(H1N1、pdm09)(n=25)、ライノウイルス(n=18)、SARS-COV-2(n=15)、ヒトコロナウイルス(n=3)、パラインフルエンザウイルス(n=2)、ヒトアデノウイルス(n=1)でした。
収集された検体においてウイルス学的、細菌学的分析など、その他の検査はまだ継続中です。現在進行中の調査と補足的な検査結果から、一般的なウイルス性呼吸器感染症と熱帯熱マラリアが重なり、さらに急激な栄養不良が組み合わさり、重症感染症と死亡者が増加したことが示唆されました。
サーベイランスの強化は、現地での対応と並行して継続されています。毎週報告される疑い例の数は、疫学第50週(2024年12月15日に終わる週、図1)の増加を除き、安定しています。これは、雨季に伴う呼吸器系ウイルスやマラリアの感染の増加を反映している可能性もありますが、迅速対応チームの派遣に伴い、サーベイランスや症例同定が増加したことが要因となっています。注目すべきは、症例の増加と死亡例の増加が一致していないことです。
図1:2024年10月24日から12月16日までに報告された疑い例及び死亡例の週間流行曲線(コンゴ民主共和国クワンゴ州パンジ保健地区)

*疫学第51週のデータは報告時点では完了していません。
女性の症例が多く報告され(58%、514/889例)、特に成人では割合が高くなっています(66%が女性、173/262例)。この違いをよりよく理解するためのデータは不足していますが、家庭内での呼吸器ウイルス感染の接触様式、特に急性呼吸器疾患罹患時の母親と子供の密接な交流に起因している可能性があります。
図2:コンゴ民主共和国クワンゴ州における健康被害を受けている保健区域の地理的説明

健康被害を受けている地域ではここ数カ月、食糧危機が悪化し、急性栄養不良のレベルが上昇しています。急性栄養不良の減少と重なる2024年7月から12月の間、クワンゴ州は総合的食料安全保障フェーズ分類(IPC; Integrated Food Security Phase Classification)の急性栄養不良(AMN; Acute Malnutrition)フェーズ3(重大な状況)に入りました。2025年1月から6月にかけて、同州では栄養不良の症例が増加し、栄養状態の大幅な悪化が予測され、IPC AMNフェーズ4(非常に重大な状況)に移行する見込みです。2024年7月から2025年6月までの間に、コンゴ民主共和国の生後6カ月から59カ月の約450万人の子どもが急性栄養不良に直面しているもしくは直面することが予測され、その中には約140万人の重症急性栄養不良の症例と310万人の中等度急性栄養不良の症例が含まれます。また、同じ期間に370万人の妊娠中および授乳中の女性が急性栄養不良に直面しているもしくは直面することが予測されています。
重度の急性栄養不良は生命を脅かす状態であり、医学的治療が必要です。さらに、病気と栄養不良が重なると、相乗的に状態が悪化します。この地域では、定期予防接種の接種率が低いです。また、診断や質の高い医療サービスへのアクセスも非常に制限されており、物資や交通手段、地域の医療スタッフの不足、さらに医療を受けるための経済的・地理的な障壁もあります。雨季の開始とともにマラリアの増加傾向が予想されますが、この地域でのマラリア対策は非常に限られています。これらの要因が重なり、マラリアや一般的な呼吸器感染症の重症度が高まる可能性があります。
全体として、本事例は、食糧危機に直面する脆弱な人々の状況において、一般的な感染症(急性呼吸器感染症やマラリア)による深刻な負担を浮き彫りにし、医療へのアクセスと質を強化する必要性を強調しています。
公衆衛生上の取り組み
1.リーダーシップと調整
○国レベルでは毎日、調整会議が開催され、各州チームが継続的な計画と対応に積極的に参加しています。
○保健省、INRB、WHOの専門家で構成される国家迅速対応チームが12月7日にキンシャサから派遣され、12月10日にパンジに到着しました。国内チームの派遣後、WHOの支援のもと、保健省とアフリカCDCの合同迅速対応チームも派遣されました。
2.サーベイランス
●観察された臨床症状に基づき症例定義が作成され、サーベイランスと報告活動の指針となっています。
●医療施設と地域社会で積極的な症例調査が続けられています。
●データ収集は継続中で、ラインリストの作成と詳細な疫学的分析に重点を置いています。
●死亡の背景や脆弱性の要因をよりよく理解するため、地域社会での死亡が調査されています。
●WHOは、進行中のサーベイランス活動を支援し、データ収集を改善するため、疫学専門家とデータマネジメントの専門家を派遣しています。
3.症例管理
●WHO、ユニセフ、国境なき医師団を含む州と国の迅速対応チームが影響を受けた地域に派遣され、医療施設での症例管理を強化するとともに、薬剤などの医療物資を提供しています。各チームは、症例管理を支援し、死亡例の増加を防ぐため、薬剤や医療機器を提供しました。
●患者への最善の治療を確保するため、医療提供者の能力を強化する取り組みが進行中です。
●酸素濃縮器6台がパンジ総合紹介病院と3つの重点的保健センターに設置され、患者の治療を支援しています。
4.検査
●症例から検体を収集し、キンシャサのINRBでの検査用検体を送るための機器が輸送されました。さらに、マラリアとCOVID-19の迅速診断薬が提供され、診断に役立てられました。
●INRBでの継続的な検査を促進するため、検査薬が調達されました。
5.リスクコミュニケーションとコミュニティエンゲージメント
●一般の人々の意識を高め、一般的な予防行動を促すためのキーメッセージが作成されました。これらのメッセージは、進行中の啓発キャンペーンとともに、コミュニティエンゲージメントを通して広められています。
6.感染予防管理
●感染予防と管理対策が強化されています。医療従事者は、呼吸器系やその他の病原体の感染リスクを減らすため、マスク、手洗い、手袋の適切な使用など、重要な手順について説明を受けています。
7.後方支援
●効果的な症例管理のため、キンシャサのINRBへの検体輸送を含む後方支援が行われています。最も被害を受けた保健地域の保健施設や病院には、対応を支援するための適切な医薬品やサンプリングキットが供給されています。
●マラリア用の医療キット、感染予防管理キット、輸血キット、さらに治療活動を支援するための医薬品も提供されています。
●モバイル・インターネット・キットも配備され、健康被害を受けた保健区域における情報通信の問題に対処しています。
○国レベルでは毎日、調整会議が開催され、各州チームが継続的な計画と対応に積極的に参加しています。
○保健省、INRB、WHOの専門家で構成される国家迅速対応チームが12月7日にキンシャサから派遣され、12月10日にパンジに到着しました。国内チームの派遣後、WHOの支援のもと、保健省とアフリカCDCの合同迅速対応チームも派遣されました。
2.サーベイランス
●観察された臨床症状に基づき症例定義が作成され、サーベイランスと報告活動の指針となっています。
●医療施設と地域社会で積極的な症例調査が続けられています。
●データ収集は継続中で、ラインリストの作成と詳細な疫学的分析に重点を置いています。
●死亡の背景や脆弱性の要因をよりよく理解するため、地域社会での死亡が調査されています。
●WHOは、進行中のサーベイランス活動を支援し、データ収集を改善するため、疫学専門家とデータマネジメントの専門家を派遣しています。
3.症例管理
●WHO、ユニセフ、国境なき医師団を含む州と国の迅速対応チームが影響を受けた地域に派遣され、医療施設での症例管理を強化するとともに、薬剤などの医療物資を提供しています。各チームは、症例管理を支援し、死亡例の増加を防ぐため、薬剤や医療機器を提供しました。
●患者への最善の治療を確保するため、医療提供者の能力を強化する取り組みが進行中です。
●酸素濃縮器6台がパンジ総合紹介病院と3つの重点的保健センターに設置され、患者の治療を支援しています。
4.検査
●症例から検体を収集し、キンシャサのINRBでの検査用検体を送るための機器が輸送されました。さらに、マラリアとCOVID-19の迅速診断薬が提供され、診断に役立てられました。
●INRBでの継続的な検査を促進するため、検査薬が調達されました。
5.リスクコミュニケーションとコミュニティエンゲージメント
●一般の人々の意識を高め、一般的な予防行動を促すためのキーメッセージが作成されました。これらのメッセージは、進行中の啓発キャンペーンとともに、コミュニティエンゲージメントを通して広められています。
6.感染予防管理
●感染予防と管理対策が強化されています。医療従事者は、呼吸器系やその他の病原体の感染リスクを減らすため、マスク、手洗い、手袋の適切な使用など、重要な手順について説明を受けています。
7.後方支援
●効果的な症例管理のため、キンシャサのINRBへの検体輸送を含む後方支援が行われています。最も被害を受けた保健地域の保健施設や病院には、対応を支援するための適切な医薬品やサンプリングキットが供給されています。
●マラリア用の医療キット、感染予防管理キット、輸血キット、さらに治療活動を支援するための医薬品も提供されています。
●モバイル・インターネット・キットも配備され、健康被害を受けた保健区域における情報通信の問題に対処しています。
WHOによるリスク評価
10月24日以降、発熱、咳、頭痛、体の痛みなどの症状を伴う症例の増加が、主に保健職員から報告され、シグナルとして認められた疫学47週には、死亡者の増加も観察されました。警告が発出されて以来、死亡例の報告数の大幅な増加は見られていません。
疫学的情報と初期の検査結果では、マラリアが組み合わさった急性呼吸器ウイルス感染症例の増加と、パンジでの栄養状況の悪化を背景に、子どもに不均衡に影響を与えていることを示唆しています。WHOアフリカ地域は、世界全体のマラリア患者の約94%、死亡者の95%を占めています(World Malaria Report 2024)。同地域のマラリアによる死亡者の約76%は5歳未満の乳幼児です。これらの死亡の半数以上はナイジェリア(30.9%)、コンゴ民主共和国(11.3%)、ニジェール(5.9%)、タンザニア連合共和国(4.3%)の4か国で発生しています。検査診断や、マラリア症例に対する適切な投薬治療を含む症例管理の強化のための支援が行われています。
一般的な呼吸器系ウイルスやマラリアの増加は、雨季にパンジ保健地区で予想されることですが、最初のシグナルとなったのは死亡者の増加です。10月中旬以降、キンシャサのセンチネルサイトを通じて、インフルエンザとSARS-CoV-2の活動性の増加が報告されています。WHOとユニセフによる2023年の全国予防接種率の推計によると、DTP(ジフテリア・破傷風・百日咳混合)ワクチンの3回接種率は60%、PCV(肺炎球菌結合型ワクチン)の3回接種率は59%です。しかしながら、影響を受けた保健地域については現在のところデータがないため、ワクチン由来の集団免疫については不確実です。
クワンゴ州における急性食糧危機のレベルを示すIPCは、2024年4月のIPC 1(許容可能)から、2024年9月のIPC 3(危機)に上がりました。これは、食糧危機と深刻な急性栄養不良のリスクが有意に増加する段階であることを示唆しています。さらに、IPCの急性栄養不良の分類では、現在、パンジ保健地区はIPC急性栄養不良フェーズ3(重大な状況)に分類されており、2025年1月からはフェーズ4(非常に重大な状況)に移行すると予測されています。
一般的な感染症による死亡率は、感染が拡大するにつれて増加することが予想されますが、本事例は、既知の感染症や予想される感染症による死亡率が、脆弱性と栄養不良の状況下で高くなる可能性があることを浮き彫りにしており、マラリア対策、症例管理の強化、医療へのアクセス改善、栄養不良の蔓延を減らす必要性を強調しています。
症例管理における課題も確認されています。一般的な病気に対する治療薬の不足が頻発しており、治療が無料でないため、脆弱な人々の治療アクセスが制限されており、既知の治療可能な感染症の重症度や死亡率が上昇している恐れがあります。
流行地は遠隔に位置し、雨季の影響でキンシャサから2日以上かけて陸路を移動しなければならないことや、保健地区全体で通信網のカバー範囲が限られていることなど、物流上の障壁があるため、対応チームや資源の迅速な展開が妨げられています。さらに、保健地区や州には機能している検査室がないため、分析のために収集した検体をキンシャサまで輸送する必要があり、このため診断が遅れ、現在進行中の対応活動にも引き続き影響が及ぶ可能性があります。
この地域の治安の悪さは、対応にさらなる複雑さをもたらしています。武装グループによる攻撃の可能性は、対応チームと地域社会に直接的なリスクをもたらし、対応をさらに混乱させている可能性があります。
上記のエビデンスに基づき、健康被害を受けているコミュニティに対する公衆衛生の全体的なリスクレベルは高いと評価され、感染症による死亡率の低下、栄養状態の改善、マラリア対策の強化などを目的とした統合的な公衆衛生アプローチが必要とされています。
国家レベルでは、今回の事例は局地的なものであること、また、地域的な状況における住民の脆弱性によって重症度が増しているさまざまな疾病が原因であることから、リスクは低いと考えられています。しかし、コンゴ民主共和国の他の多くの地域では、栄養不良のレベルが上昇しており、パンジ保健地区で観察されたことは、国内の他の場所でも起こる可能性があります。
そのため、国内の他の脆弱な地域で同様の事態が発生しないよう、対策を継続する必要があります。アフリカ地域レベルでも世界レベルでも、現時点ではリスクは低いままです。
疫学的情報と初期の検査結果では、マラリアが組み合わさった急性呼吸器ウイルス感染症例の増加と、パンジでの栄養状況の悪化を背景に、子どもに不均衡に影響を与えていることを示唆しています。WHOアフリカ地域は、世界全体のマラリア患者の約94%、死亡者の95%を占めています(World Malaria Report 2024)。同地域のマラリアによる死亡者の約76%は5歳未満の乳幼児です。これらの死亡の半数以上はナイジェリア(30.9%)、コンゴ民主共和国(11.3%)、ニジェール(5.9%)、タンザニア連合共和国(4.3%)の4か国で発生しています。検査診断や、マラリア症例に対する適切な投薬治療を含む症例管理の強化のための支援が行われています。
一般的な呼吸器系ウイルスやマラリアの増加は、雨季にパンジ保健地区で予想されることですが、最初のシグナルとなったのは死亡者の増加です。10月中旬以降、キンシャサのセンチネルサイトを通じて、インフルエンザとSARS-CoV-2の活動性の増加が報告されています。WHOとユニセフによる2023年の全国予防接種率の推計によると、DTP(ジフテリア・破傷風・百日咳混合)ワクチンの3回接種率は60%、PCV(肺炎球菌結合型ワクチン)の3回接種率は59%です。しかしながら、影響を受けた保健地域については現在のところデータがないため、ワクチン由来の集団免疫については不確実です。
クワンゴ州における急性食糧危機のレベルを示すIPCは、2024年4月のIPC 1(許容可能)から、2024年9月のIPC 3(危機)に上がりました。これは、食糧危機と深刻な急性栄養不良のリスクが有意に増加する段階であることを示唆しています。さらに、IPCの急性栄養不良の分類では、現在、パンジ保健地区はIPC急性栄養不良フェーズ3(重大な状況)に分類されており、2025年1月からはフェーズ4(非常に重大な状況)に移行すると予測されています。
一般的な感染症による死亡率は、感染が拡大するにつれて増加することが予想されますが、本事例は、既知の感染症や予想される感染症による死亡率が、脆弱性と栄養不良の状況下で高くなる可能性があることを浮き彫りにしており、マラリア対策、症例管理の強化、医療へのアクセス改善、栄養不良の蔓延を減らす必要性を強調しています。
症例管理における課題も確認されています。一般的な病気に対する治療薬の不足が頻発しており、治療が無料でないため、脆弱な人々の治療アクセスが制限されており、既知の治療可能な感染症の重症度や死亡率が上昇している恐れがあります。
流行地は遠隔に位置し、雨季の影響でキンシャサから2日以上かけて陸路を移動しなければならないことや、保健地区全体で通信網のカバー範囲が限られていることなど、物流上の障壁があるため、対応チームや資源の迅速な展開が妨げられています。さらに、保健地区や州には機能している検査室がないため、分析のために収集した検体をキンシャサまで輸送する必要があり、このため診断が遅れ、現在進行中の対応活動にも引き続き影響が及ぶ可能性があります。
この地域の治安の悪さは、対応にさらなる複雑さをもたらしています。武装グループによる攻撃の可能性は、対応チームと地域社会に直接的なリスクをもたらし、対応をさらに混乱させている可能性があります。
上記のエビデンスに基づき、健康被害を受けているコミュニティに対する公衆衛生の全体的なリスクレベルは高いと評価され、感染症による死亡率の低下、栄養状態の改善、マラリア対策の強化などを目的とした統合的な公衆衛生アプローチが必要とされています。
国家レベルでは、今回の事例は局地的なものであること、また、地域的な状況における住民の脆弱性によって重症度が増しているさまざまな疾病が原因であることから、リスクは低いと考えられています。しかし、コンゴ民主共和国の他の多くの地域では、栄養不良のレベルが上昇しており、パンジ保健地区で観察されたことは、国内の他の場所でも起こる可能性があります。
そのため、国内の他の脆弱な地域で同様の事態が発生しないよう、対策を継続する必要があります。アフリカ地域レベルでも世界レベルでも、現時点ではリスクは低いままです。
WHOからのアドバイス
パンジ保健地区で現在進行中の事例の影響を軽減するため、WHOは以下の対策を推奨します。
国、州、地区、地域のすべてのレベルにおいて、調整能力の強化は統一された対応をとるうえで重要です。影響を受けた地域における限られた情報ネットワークを克服するために、衛星電話などの通信インフラの強化が必要です。
発生した疾病の傾向と死亡率をよりよく理解するためには、サーベイランスの改善が優先されます。医療施設と地域社会の両方において、特に死亡例や家族クラスターが報告されている地域に重点を置いた、積極的な症例検索を継続すべきです。症例の早期発見と迅速な対応を確実にするため、地域主体でのサーベイランスを強化しなければなりません。
このような状況を理解するためには、臨床症状や転帰の丁寧な特徴づけと、収集した情報に基づく症例定義の改善が必要です。特に、重複感染や複数の病態が絡み合う可能性、脆弱な集団における転帰を明らかにするデータを収集する必要があります。WHOはGlobal Clinical Platformを設立し、匿名化された症例記録を用いて構造化されたデータ分析を迅速に行う体制を整えています。
効果的な症例管理には、必要不可欠な薬剤の十分な供給、酸素療法へのアクセス、基本的な救急医療や重症患者ケアを含む医療従事者のトレーニングを確保し、治療を支援し、より多くの死亡を防ぐことが必要です。早期診断と迅速な治療を促進するため、マラリアの迅速診断キットを配布すべきです。長期的な検査能力の強化と地方分権化は、健康被害を受けている保健地域における診断能力を提供し、死因を早期に同定する上で重要です。
感染予防と管理対策は、すべての医療施設で強化されなければなりません。医療従事者は、マスクや手袋などの個人防護具の適切な使用や、手指衛生の徹底などのベストプラクティスに関する研修を受けるべきです。これらの対策は、医療施設内での感染リスクを減らし、医療提供の安全性を向上させます。
食糧危機における保健部門の役割と付加価値は、深刻な食糧不足の発生前、発生中、発生後において、栄養不良、疾病、死亡の因果関係を予防、軽減、改善、させるために極めて重要です。食糧危機時のニーズと脆弱性は、複雑かつ相互に関連し、多次元的であるため、部門間の調整と協力、特に保健、栄養、水・衛生、食糧安全保障の部門間の調整と協力を、全体的な人道的対応の一環として強化すべきです。全体的な対応に情報提供するため、データの収集と分析を強化すべきです。
国民の意識を高めるためには、リスクコミュニケーションとコミュニティエンゲージメントが不可欠です。呼吸器系疾患の症状、予防策、早期に治療を受けることの重要性を一般市民に伝えるため、的を絞ったメッセージを広めるべきです。信頼関係を築き、公衆衛生指導の遵守を促すために、地域社会のリーダーが関与する必要があります。地域社会における誤情報や恐怖に対処することは、対応における効果的な協力体制を確保する上で極めて重要です。
後方支援と安全保障の課題にも注意が必要です。チームと物資の配備のための後方支援を強化することで、影響を受けた地域へのタイムリーなアクセスを確保することができます。武装集団による潜在的な治安不安に対処し、対応要員を保護し、対応活動の継続性を維持するために、緊急時対応計画を策定すべきです。
[1] Democratic Republic of the Congo: Acute Malnutrition Situation For July - December 2024 and Projection for January - June 2025 https://www.ipcinfo.org/ipc-country-analysis/details-map/en/c/1157190/?iso3=COD
国、州、地区、地域のすべてのレベルにおいて、調整能力の強化は統一された対応をとるうえで重要です。影響を受けた地域における限られた情報ネットワークを克服するために、衛星電話などの通信インフラの強化が必要です。
発生した疾病の傾向と死亡率をよりよく理解するためには、サーベイランスの改善が優先されます。医療施設と地域社会の両方において、特に死亡例や家族クラスターが報告されている地域に重点を置いた、積極的な症例検索を継続すべきです。症例の早期発見と迅速な対応を確実にするため、地域主体でのサーベイランスを強化しなければなりません。
このような状況を理解するためには、臨床症状や転帰の丁寧な特徴づけと、収集した情報に基づく症例定義の改善が必要です。特に、重複感染や複数の病態が絡み合う可能性、脆弱な集団における転帰を明らかにするデータを収集する必要があります。WHOはGlobal Clinical Platformを設立し、匿名化された症例記録を用いて構造化されたデータ分析を迅速に行う体制を整えています。
効果的な症例管理には、必要不可欠な薬剤の十分な供給、酸素療法へのアクセス、基本的な救急医療や重症患者ケアを含む医療従事者のトレーニングを確保し、治療を支援し、より多くの死亡を防ぐことが必要です。早期診断と迅速な治療を促進するため、マラリアの迅速診断キットを配布すべきです。長期的な検査能力の強化と地方分権化は、健康被害を受けている保健地域における診断能力を提供し、死因を早期に同定する上で重要です。
感染予防と管理対策は、すべての医療施設で強化されなければなりません。医療従事者は、マスクや手袋などの個人防護具の適切な使用や、手指衛生の徹底などのベストプラクティスに関する研修を受けるべきです。これらの対策は、医療施設内での感染リスクを減らし、医療提供の安全性を向上させます。
食糧危機における保健部門の役割と付加価値は、深刻な食糧不足の発生前、発生中、発生後において、栄養不良、疾病、死亡の因果関係を予防、軽減、改善、させるために極めて重要です。食糧危機時のニーズと脆弱性は、複雑かつ相互に関連し、多次元的であるため、部門間の調整と協力、特に保健、栄養、水・衛生、食糧安全保障の部門間の調整と協力を、全体的な人道的対応の一環として強化すべきです。全体的な対応に情報提供するため、データの収集と分析を強化すべきです。
国民の意識を高めるためには、リスクコミュニケーションとコミュニティエンゲージメントが不可欠です。呼吸器系疾患の症状、予防策、早期に治療を受けることの重要性を一般市民に伝えるため、的を絞ったメッセージを広めるべきです。信頼関係を築き、公衆衛生指導の遵守を促すために、地域社会のリーダーが関与する必要があります。地域社会における誤情報や恐怖に対処することは、対応における効果的な協力体制を確保する上で極めて重要です。
後方支援と安全保障の課題にも注意が必要です。チームと物資の配備のための後方支援を強化することで、影響を受けた地域へのタイムリーなアクセスを確保することができます。武装集団による潜在的な治安不安に対処し、対応要員を保護し、対応活動の継続性を維持するために、緊急時対応計画を策定すべきです。
- Democratic Republic of the Congo Ministry of Health Press Release: https://x.com/i/broadcasts/1YqGovjjrwAKv?s=09
- Democratic Republic of the Congo: Acute Malnutrition Situation For July - December 2024 and Projection for January - June 2025 https://www.ipcinfo.org/ipc-country-analysis/details-map/en/c/1157190/?iso3=COD
[1] Democratic Republic of the Congo: Acute Malnutrition Situation For July - December 2024 and Projection for January - June 2025 https://www.ipcinfo.org/ipc-country-analysis/details-map/en/c/1157190/?iso3=COD
出典
World Health Organization (27 December 2024). Disease Outbreak News; Acute respiratory infections complicated by malaria (previously undiagnosed disease) – Democratic Republic of the Congo. Available at: https://www.who.int/emergencies/disease-outbreak-news/item/2024-DON547
海外へ渡航される皆様へ
現在、コンゴ民主共和国のクワンゴ州パンジ保健地区において、マラリアと急性呼吸器感染症の複合的な流行が発生しており、死亡例も報告されています。また、栄養不良がこの病気の重症化に関与している可能性が示唆されています。今回の事例は局所的なものですが、世界的に呼吸器感染症の流行が報告されているほか、熱帯地域に渡航する際はマラリアをはじめとする蚊媒介感染症にも注意が必要です。
渡航前の準備
- 予防接種: いくつかの呼吸器感染症にはワクチン(予防接種)があります。利用可能なものについては、それぞれの予防接種をよく理解し、事前に医師と相談したうえで、接種について検討しましょう。
- マラリア予防: マラリア予防のために、抗マラリア薬の予防内服も用いられます。流行地域へ渡航する場合は、トラベルクリニック等にご相談ください。ただし、予防内服をしていても防蚊対策は必要です。
渡航中の注意点
- 衛生管理: 手洗いやアルコール消毒を頻回に行い、感染予防に努めましょう。
- マスクの着用:混雑した場所や換気の悪い場所ではマスクを着用し、感染リスクを減らしましょう。
- 咳エチケット:咳や痰などの症状がある場合は、他の人への感染を防ぐため、マスクの着用を含む咳エチケットを心がけましょう。
- 防蚊対策: 虫除け剤(忌避剤)を使用する、肌の露出を避ける、屋内では蚊帳を使用し蚊の侵入を防ぐなど、蚊に刺されないようにするための対策を徹底しましょう。
渡航中・渡航後の健康管理
- 体調管理: 渡航先で発熱、咳、倦怠感などの症状が現れた場合は、速やかに医療機関を受診してください。帰国後も体調に注意し、発熱や呼吸器症状が現れた場合は、医療機関での受診をお勧めします。
- 検疫官への報告: 入国の際に発熱や咳、倦怠感など体調に異常がある場合は、検疫官にお知らせください。
備考
厚生労働省委託事業「国際感染症危機管理対応人材育成・派遣事業」にて翻訳・メッセージ原案を作成。
For translations: “This translation was not created by the World Health Organization (WHO). WHO is not responsible for the content or accuracy of this translation. The original English edition “Acute respiratory infections complicated by malaria (previously undiagnosed disease) - Democratic Republic of the Congo. Geneva: World Health Organization; 2024. Licence: CC BY-NC-SA 3.0 IGO” shall be the binding and authentic edition”.
For adaptations: “This is an adaptation of an original work “Acute respiratory infections complicated by malaria (previously undiagnosed disease) - Democratic Republic of the Congo. Geneva: World Health Organization (WHO); 2024. Licence: CC BY-NC-SA 3.0 IGO”. This adaptation was not created by WHO. WHO is not responsible for the content or accuracy of this adaptation. The original edition shall be the binding and authentic edition”.
For translations: “This translation was not created by the World Health Organization (WHO). WHO is not responsible for the content or accuracy of this translation. The original English edition “Acute respiratory infections complicated by malaria (previously undiagnosed disease) - Democratic Republic of the Congo. Geneva: World Health Organization; 2024. Licence: CC BY-NC-SA 3.0 IGO” shall be the binding and authentic edition”.
For adaptations: “This is an adaptation of an original work “Acute respiratory infections complicated by malaria (previously undiagnosed disease) - Democratic Republic of the Congo. Geneva: World Health Organization (WHO); 2024. Licence: CC BY-NC-SA 3.0 IGO”. This adaptation was not created by WHO. WHO is not responsible for the content or accuracy of this adaptation. The original edition shall be the binding and authentic edition”.