回帰熱(Relapsing fever)

回帰熱(Relapsing fever)とは

回帰熱は原因となる細菌を保有するマダニやシラミに咬まれることによってかかる病気です。人から人へとうつることはありません。感染すると、主に、発熱や頭痛、筋肉痛など風邪のような症状が出ます。

どうやってうつる

病原菌をもったマダニやシラミに刺されたり、体の上でつぶして傷口に擦りこんだりしたときに、病原菌が体の中に入ることによって感染します。

症状

回帰熱は、症状のある時期と症状のない時期を繰り返す病気です。症状のあるときの主な症状は、発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、全身倦怠感(だるさ)などで、高熱は3~6日間続きます。重症になると、心臓、脳、肝臓などに障害が起こり、死亡することもあります。

治療

抗生物質による治療が行われます。

予防

ダニやシラミに咬まれないよう、虫刺され対策を行ってください。

虫除け対策をしよう

草むらや藪などに入る場合には、長袖・長ズボン(シャツの裾はズボンの中に、ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れる、または登山用スパッツを着用する)、足を完全に覆う靴(サンダル等は避ける)、帽子、手袋を着用し、首にタオルを巻く等、肌の露出を少なくしましょう。服は、明るい色のもの(マダニを目視で確認しやすい)がよいとされています。また、DEET(ディート)という成分を含む虫除け剤の中には服の上から用いるタイプがあり、補助的な効果があるとされています。屋外活動後は入浴し、マダニに刺されていないか確認してください。
マダニやシラミに咬まれた場合には、医療機関を受診してください。また、ダニやシラミを手で触ったり、つぶしたりしないようにしてください。

危険のある地域

アフリカ、中央アジア、中南米、北米西部、地中海で流行しています。なお、国内でもマダニが媒介する回帰熱の発生が確認されています。

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