2012年08月27日更新 米国で発生している変異型のインフルエンザA型(H3N2)ウイルスについて(更新4)

2011年8月以降、米国では変異型のインフルエンザA型ウイルスに感染した患者が確認されており、主に、H3N2の変異型ウイルス(H3N2v)に感染していました。

2012年8月24日に公表されたCDCの情報によりますと、新たに52人の患者が報告され、今年の7月以降、患者数は合計276人になりました。これまでに、13人が入院していますが、全員、回復しており、死亡者はいません。新たな患者の報告があった州は、イリノイ州(1人)、メリーランド州(12人)、ミシガン州(4人)、ミネソタ州(1人)、オハイオ州(26人)、ペンシルバニア州(2人)、ウィスコンシン州(6人)です。メリーランド州とミネソタ州では、初めて患者が報告されました。

最近の調査で、限られた人-人感染が3例で起こったようです。いずれも農業フェアで豚と接触した患者から同居家族に感染したと考えられており、それ以上の感染拡大は確認されていません。

季節性インフルエンザの予防と同様に、いつも、手洗いや咳エチケットなどの衛生習慣を実行することが重要です。小児、妊婦、65歳以上の高齢者、持病などによってからだの抵抗力が落ちている人は、動物が周囲にいる時には、特に注意が必要です。病気のようにみえる動物や病気の動物との濃厚接触は、できるだけ避けてください。また、インフルエンザのような症状がある人は、豚との接触を避けてください。なお、豚肉を食べて感染したという事例はありません。

出典

CDC  H3N2v Update:New Cases Reported, Limited Person-to-Person Transmission Detected
http://www.cdc.gov/flu/spotlights/h3n2v-new-cases.htm

参考

<FORTH 新着情報>

米国で発生している変異型のインフルエンザA型(H3N2)ウイルスについて(更新3)https://www.forth.go.jp/topics/2012/08201609.html

米国で発生している変異型のインフルエンザA型(H3N2)ウイルスについて(更新2)https://www.forth.go.jp/topics/2012/08131034.html

米国で発生している変異型のインフルエンザA型(H3N2)ウイルスについて(更新1)
https://www.forth.go.jp/topics/2012/08101319.html

米国で発生している変異型のインフルエンザA型(H3N2)ウイルスについてhttps://www.forth.go.jp/topics/2012/08061320.html

<FORTH 最新ニュース>

米国で発見された変異型のインフルエンザA型(H3N2)ウイルスについて(更新6)
https://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/2012/08271058.html

米国で発見された変異型のインフルエンザA型(H3N2)ウイルスについて(更新5)
https://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/2012/08201551.html

米国で発見された変異型のインフルエンザA型(H3N2)ウイルスについて(更新4)https://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/2012/08141105.html

米国で発見された変異型のインフルエンザA型(H3N2)ウイルスについて(更新3)
https://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/2012/08131022.html

米国で発見された変異型のインフルエンザA型(H3N2)ウイルスについて(更新2)
https://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/2012/08101410.html

米国で発見された変異型のインフルエンザA型(H3N2)ウイルスについて(更新1)https://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/2012/08061321.html

米国インディアナ州の農産物・家畜品評会で発生したインフルエンザA型(H3N2)ウイルスの集団感染 2012年7月
https://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/2012/07271459.html

米国で発見された変異型のインフルエンザA型(H3N2)ウイルスについてhttps://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/2012/07261538.html