2010年06月04日更新 ポリオ流行状況ウズベキスタンにも患者

ポリオとは、ウィルスによって手足がまひして動けなくなる病気です。2002年のWHO(国連世界保健機関)がヨーロッパでのポリオ根絶を発表しましたが、世界では今でもポリオが流行している地域があります。 タジキスタンでは現在もポリオの流行が続いています。2010年5月21日の段階で、タジキスタンでは、ポリオが疑われる例が432例になったと報告されました。また、ウズベキスタンでも数例のポリオ疑い例が報告され、タジキスタン国境近隣で発生しました。

ポリオは、ほとんどの場合、感染した患者の糞便(排泄物)と直接接触することによって拡大します。ポリオ病原体はまた、食べ物や水によっても拡大します。この疾患には5歳未満の小児が主に罹患します。しかし、ワクチンを受けていなければどの年齢でも罹患するリスクがあります。所見や症状としては、四肢の筋肉や呼吸筋麻痺、顔面の麻痺、下痢などがみられます。

タジキスタンやウズベキスタンに旅行するアメリカ合衆国民に対する推奨ポリオ予防接種を受けてください。

  1. 自分のポリオワクチン接種歴がポリオ予防に対応できる最新のものかどうか、主治医に確認してください。
  2. 以前に小児期のポリオワクチン接種を受けているか、以前にポリオにかかったことがある場合も、十分な保護を受けるためにワクチンのブースター接種を行う必要がある場合もあります。
  3. 子どもと旅行する場合には、子どもも同じようにワクチンを受けていることを確認してください。

安全な食べもの、飲み水を摂取するようにしてください。

  1. 完全に火をとおした、まだ温かい状態でだされた食べものを食べてください。
  2. 殺菌された乳製品を食べたり、飲んだりしてください。
  3. 自分が安全な水で洗い、自分で皮をむいた果物や野菜だけを食べてください。
  4. びんに入っているか、沸騰させた水や、びんに入り封をされた清涼飲料水(炭酸飲料やスーポーツドリンク)だけを飲んでください。水道水、湧き水を直接飲んだり、氷を摂取するのは避けてください。

きちんと手洗いしてください。

  1. 石ケンと水でこまめに手を洗ってください。もし石ケンや水がないようなら、アルコールを主成分としたハンドジェルを使うのもいいでしょう。
  2. 食事、飲水、料理をする前、トイレに行った後、おむつを換えた後、咳やくしゃみをした後には特に十分に手を洗ってください。

日本語仮訳文を見る

渡航先別情報・感染予防情報