2011年01月04日更新 ウガンダの原因不明の疾患が黄熱であることが確認されました。
黄熱は蚊によって感染し、死亡するリスクの高い病気です。非常に有効な予防接種があります。サハラ砂漠よりも南のアフリカ地域や、中南米の熱帯地域には、黄熱に感染する危険のある地域が多く存在しています。世界では入国に際して黄熱ワクチンの接種が求められる国がたくさんあります。
FORTHでは、2010年11月19日に、ウガンダ北東部で出血熱患者の発生が疑われている、ことを報告しました。在ウガンダ米国大使館(米国国務省)によると、米国疾病対策センターがこの疾患が黄熱であることを確認しました。重症例は北ウガンダの3県、Abim県(中でもMorulem郡)、Agago県(Omiya P’Chua郡、Adilang郡、Paimoi郡)、Kitgum県(Orum、 NamokoraおよびKitgum Town Council)に集中しています。
ウガンダ入国に際しては、黄熱の感染リスクがある国からの旅行者に対して、黄熱ワクチン接種が要求されていますが、リスクがない国からの入国の場合必須とはされていません。
このため、ご自身の黄熱ワクチン接種について確認していただき、この10年間に黄熱ワクチンを受けていない場合、北ウガンダには旅行しないように勧奨します。また、黄熱ワクチンは効果が現れるまで10日間を要します。このため、北ウガンダに旅行する場合には、黄熱ワクチン接種後少なくとも10日間、現地に入らないようにしなければなりません。