2012年04月27日更新 フィジーで洪水の後に流行している感染症について

国連人道問題調整事務所(OCHA)によりますと、今年の3月にフィジーで洪水が起こり、現在は復旧していますが、依然として、感染症の流行が大きな脅威となっています。

洪水が起こった西部と中部の状況は回復していますが、特に、洪水から2~4週間後に発生のピークが予想される腸チフス、レプトスピラ症、デング熱の発生が増えると予想されています。

今年1月に洪水が起こった後、3月30日にも洪水が起こりましたが、3月27日からレプトスピラ症が流行しています。1月25日以降、236人の患者が確認されており、4月になって患者が増加しています。患者発生数のピークは、洪水の2~4週間後である現在と予想されています。今年、レプトスピラ症による死亡者は20人であり、このうち、3月30日以降の死亡者は6人です。死亡者は、洪水が起こった地域だけでなく、洪水が起こらなかった地域でも発生しています。レプトスピラ症は、汚染された洪水の水や泥などに直接接触することで感染します。

フィジー西部には、援助を行うために診療所が設置され、支援を継続しているほか、健康支援チームが病気の調査、蚊の幼虫の調査、コミュニティの評価、浄水剤の配布、食品の品質管理を行っています。また、保健省は、WHOなどの支援を受けて、感染症を予防するために取り組んでいます。

渡航される方は、現地の情報に十分注意してください。

詳しくはこちらをご覧ください

・感染症情報:腸チフスレプトスピラ症デング熱

出典

OCHA :Fiji ・Flooding Tropical Depression Situation Report No.5 (2012年4月25日)
http://reliefweb.int/sites/reliefweb.int/files/resources/OCHA-Pacific_Fji_floods_TD17F_SitRep05_23April2012.pdf[PDF形式:1501KB]