2012年11月26日更新 ウガンダでエボラ出血熱が発生しています(更新1)

エボラ出血熱は、エボラウイルスによって起こる病気で、死に至ることが多い病気です。ウイルスに感染した人の血液や体液からうつるほか、ウイルスに汚染されたものやウイルスに感染した動物に触れることでうつります。発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、のどの痛みなどの症状が出た後、下痢や嘔吐、胃の痛みなどの症状が起こります。皮膚の発疹、目の充血、からだのさまざまな部位からの出血が起こることもあります。ワクチンや特別な治療方法はありません。

11月23日付で世界保健機関(WHO)から公表された情報によりますと、ウガンダ保健省は、ウガンダ中部のルウェロ(Luweero)とカンパラ(Kampala)でエボラ出血熱の患者10人(確定患者6人、疑い患者4人)が発生し、このうち5人が死亡したと報告しています。

最後に確定された患者は、11月17日に入院しました。患者への濃厚接触者は特定され、21日間経過観察されます。実地の対応チームに警告された患者はすべて調査されています。

WHOと米国疾病予防管理センター、国境なき医師団、ウガンダ赤十字社、アフリカ実地疫学ネットワーク、プラン・ウガンダなどの関係機関が、保健当局の対応を支援しています。

対応を支援するため、Global Outbreak Alert and Response Network(GOARN)を通じて、実地疫学、啓発、物資調達管理、感染予防・制御の専門家が動員されています。

WHOはウガンダへの渡航や貿易を制限することを推奨していません。

ウガンダに渡航する方は、現地の情報に注意してください。手洗いなどの一般的な衛生対策を行ってください。また、感染した人の血液や体液、それらで汚染された可能性のあるもの、動物に触らないでください。

現地で、発熱などの症状が出た場合には、すぐに医療機関を受診してください。また、帰国時に症状がある場合には検疫官にご相談ください。エボラ出血熱は感染してから発症するまでに3週間かかることもあります。帰国してから症状が出た場合には、医療機関または検疫所にご相談ください。

出典

WHO GAREbola in Uganda
http://www.who.int/csr/don/2012_11_23_ebola/en/index.html

参考

<FORTH 最新ニュース>
エボラ出血熱について(ファクトシート)
https://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/2012/08221034.html

<FORTH 新着情報>
ウガンダでエボラ出血熱が発生しています(2012年11月19日)
https://www.forth.go.jp/topics/2012/11191017.html