2014年04月18日更新 西アフリカでエボラ出血熱が発生しています (更新6)

4月17日付けで世界保健機関(WHO)から公表された情報によると、西アフリカにおけるエボラ出血熱の発生状況は以下のとおりです。

●ギニア
4月16日18:00の時点において、ギニアの保健省は、臨床的にエボラウイルス疾患(EVD)患者であるとされた患者の累計数は197人、そのうち死亡者は122人と報告しました。これまでに検査で確定診断されたのは死亡者56人を含む101人、43人(死亡者33人)は可能性の高い患者で、53人(死亡者33人)は疑いのある患者に分類されています。24人のヘルスケアワーカー(HCW)が13人の死亡患者と関連していました。EVDの臨床症例はコナクリ(16人の死亡者を含む47人;47/16)、ゲケドゥ(117 /80)、マセンタ(22/16)、キシドーグー(6/5)、ダボラ(4/4)、ディンギラエ(1/1)での報告です。

症例数や接触者数は、サーベイランスや接触者追跡調査が強化され、検査室検査が継続されることで症例や、接触者、検査データが統合されるにつれて更新訂正される可能性があります。

●マリ
4月16日マリの保健省は、6人の疑い患者の検体はエボラウイルス陰性であったと報告しました。

4月16日時点で、マリで新たな疑い患者は報告されていません。

●リベリア
4月16日までにリベリア保健社会福祉省は累計で27人のEVD臨床患者、そのうち死亡者13人を報告しました。昨日ニンバ郡から報告された新しい疑い患者はラッサ熱患者と検査で確定診断されました。2人の患者が入院しており、33人の接触者が医学的監視下に置かれています。

●シエラレオネ
4月15日シエラレオネの保健衛生省は3月19日以降サーベイランス活動で統合された報告を発表しました。この間に12人の疑い患者が確認されました。すべての検体がエボラウイルスと他の病原体の検査で陰性でした。

WHOは、この事例に関する現在の情報からは、ギニア、リベリア、シエラレオネ、マリへの渡航や貿易を制限することを推奨していません。

詳細については最新ニュースをご参照ください。リンク

ギニア、リベリア、シエラレオネ、マリへ渡航する方は、現地の情報に注意してください。手洗いなどの一般的な衛生対策を行ってください。また、感染した人の血液や体液、それらで汚染された可能性のあるもの、動物に触らないでください。

現地で、発熱などの症状が出た場合には、すぐに医療機関を受診してください。また、帰国時に症状がある場合には検疫官にご相談ください。エボラ出血熱は感染してから発症するまでに3週間かかることもあります。帰国してから症状が出た場合には、医療機関または検疫所にご相談ください。

◆感染症情報:エボラ出血熱

出典

WHOGlobal Alert and Response
Ebola virus disease, West Africa– update
http://www.who.int/csr/don/2014_04_17_ebola/en/

Ebola virus disease, West Africa-update2014-04-16
http://www.afro.who.int/en/clusters-a-programmes/dpc/epidemic-a-pandemic-alert-and-response/outbreak-news/4100-ebola-virus-disease-west-africa-16-april-2014.html