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国別情報:オーストラリア

気候と気をつけたい病気

  • オーストラリアは広大な面積を有し、地域によって気候も様々です。一般的に北部沿岸は熱帯で、雨季と乾季に分かれ、中・南部沿岸は温帯から冷温帯で四季があります。大陸中央部は乾燥した砂漠気候です。オーストラリアは世界でも特に乾燥した大陸で、年間平均降水量は600mm未満で、一年を通して日差しが強いです。
  • オーストラリアでは、水道水はそのまま飲めますが、日本の水道水と比べると成分が若干異なり、地域によっては硬水のため、一過性に下痢になることがあります。水道水が茶色く濁っている地域もあるため、ミネラルウォーターを準備しておきましょう。
  • 食べものや飲み水から感染症が起こることは少ないですが、ノロウイルスやクリプトスポリジウム症など、下痢を伴う感染症が発生することもあります。生もの、特に魚介類を食べる際には、食べる時期・場所等に注意しましょう。
  • 蚊に刺されることでうつる病気が多くあります。クイーンズランド州北部では、デング熱の報告があります。ロスリバーウイルス感染症、バーマ森林ウイルス感染症、マレーバレー脳炎、クンジンウイルス感染症などは南西部やクイーンズランド州で多くみられます。日本脳炎は、12月~5月にトレス海峡諸島で感染する危険がありますが、クイーンズランド州北部でも発生したことがあります。
    ダニによってうつるクイーンズランドマダニチフスは春から秋にかけて発生がみられます。
  • 一部のコウモリが狂犬病に似たウイルスを保有していることが報告されています。野犬や野良猫も含め、動物には手を出したり、近寄ったりしないようにしましょう。
  • 馬に重い肺炎を引き起こすヘンドラウイルス感染症がみられます。過去に人が感染したこともありますので、馬と接する場合は注意が必要です。
  • 水に関連するレクリエーションや洪水の後は、レプトスピラ症にかかることもあります。また、類鼻疽(るいびそ)はノーザンテリトリーから雨季に毎年報告されていますが、クイーンズランド州からも報告されています。川で泳いだり、特に雨季に土に触ったりしないようにしましょう。
  • ブルーリ潰瘍は、ほとんどがビクトリア州とクイーンズランド州から報告されています。

この国に関する新着情報

受けておきたい予防接種、持っていきたい薬

予防接種:破傷風、(日本脳炎*1

  • *1:トレス海峡諸島やオーストラリア北部へ長期滞在する場合は推奨
  • 黄熱に感染する危険のある国から入国する際は、黄熱の国際予防接種証明書が必要です。
  • 日本国内の定期予防接種は済ませておきましょう。

薬:普段服用している市販の薬、主治医より処方されている薬

  • 常備薬を携帯しましょう。現地でも薬は入手可能ですが、言語の問題や自分の体に合うかどうかわかりません。飲み慣れたものを持参するのが安心です。

医療情報

医師は大都市に多く、地方では医師不足の傾向がありますが、医療水準は全国で均一化されているようです。オーストラリアでは一般開業医と専門医の役割が分担されており、軽い病気やけがなどは一般開業医が診察し、複雑な病気などの場合には専門医を紹介されます。万が一のことを考え、旅行保険への加入を検討しましょう。

帰国後の過ごし方・注意点

病気は、感染してから症状が出るまでに時間を要します。これを潜伏期間と言います。滞在中数日経過してから、あるいは帰国後に症状が現れることがあります。
日本にはない病気を検査、診断、治療できる機関は限られています。帰国時に心配な症状などがある方は、検疫所の担当官にご相談ください。

平成24年9月24日更新