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国別情報:トルコ

気候と気をつけたい病気

  • トルコは、ほぼ日本の東北地方の北緯に位置しています。国土の大半を占める内陸部は大陸性気候で寒暖の差が激しく、乾燥しています。首都のアンカラや観光地のカッパドキアは内陸部にあり、夏は40度、冬はマイナス20度近くになります。エーゲ海・地中海沿岸地方は、夏は乾燥して暑く、冬は温暖です。黒海沿岸地方は、トルコで最も降水量が多い地域です。東部の高原地帯は積雪があり、路面が凍結することもある酷寒地です。
  • トルコの水道水は石灰分が多く、飲用には適していません。飲用には市販のミネラルウオーターをおすすめします。
  • 特に夏季(5月~9 月)に、腸チフス、パラチフスアメーバ赤痢サルモネラ菌などによる食中毒などが発生します。食べものは、生で食べることは避け、十分加熱されたものを冷めないうちに食べるようにしましょう。
  • マラリアに感染する危険があります。多くは三日熱マラリアで、一部の地域で5月~10月の間に報告されています。西部や南西部の主な観光地では感染する危険はありません。
    また、夏から秋にかけてウエストナイル熱が流行します。これらの病気は蚊に刺されることでうつりますので、蚊に刺されないように虫よけ対策をしてください。
  • ダニによってうつるクリミア・コンゴ出血熱の流行地域です。ダニの活動が活発となる春から初夏にかけ、主に黒海沿岸地域において発生しています。また、サシチョウバエによってうつるリーシュマニア症が報告されており、トルコでは皮膚リーシュマニア症と内臓リーシュマニア症の両方の発生があります。ダニや昆虫に咬まれないよう虫除け対策をして下さい。
  • 地中海沿岸地域はブルセラ症 (波状熱、地中海熱、マルタ熱ともいわれます)の発生地域です。ブルセラ菌に汚染された生乳や乳製品(自家製チーズ等)の摂取により感染が起こっています。安全性の確認されているものを食べましょう。
  • 狂犬病が毎年報告されています。また、過去には鳥インフルエンザ(H5N1)の患者が発生しました。野犬や野良猫も含め、動物には手を出したり、近寄ったりしないようにしましょう。

この国に関する新着情報

受けておきたい予防接種、持っていきたい薬

予防接種:A型肝炎破傷風、(狂犬病*1

  • *1:犬や野生動物との接触が予想される場合には推奨
  • 黄熱に感染する危険のある国から入国する際も、黄熱の国際予防接種証明書は必要ありません。

薬:普段服用している市販の薬、主治医より処方されている薬

  • 常備薬を携帯しましょう。現地でも薬局は多くあり、基本的な薬は入手できますが、作用の強い薬もあるようです。また、言語の問題や自分の体に合うかどうかわかりません。飲み慣れたものを持参するのが安心です。

医療情報

アンカラやイスタンブ-ルでは、国立の総合病院、専門病院、私立の総合病院や個人開業医、検査センターが多くあり、医療水準は保たれているようです。救急の場合24時間受診可能ですが、医療費は高額になることが多いです。また、医療機器や設備は整っていますが、高度な医療を受ける必要がある場合は医療先進国で受けた方がよいでしょう。万が一のことを考え、旅行保険への加入を検討しましょう。

帰国後の過ごし方・注意点

病気は、感染してから症状が出るまでに時間を要します。これを潜伏期間と言います。滞在中数日経過してから、あるいは帰国後に症状が現れることがあります。
日本にはない病気を検査、診断、治療できる機関は限られています。帰国時に心配な症状などある方は、検疫所の担当官にご相談ください。

平成24年10月5日更新