春休みに海外へ渡航される皆さまへ

春休みには、海外へ渡航される学生の方やお子さま連れの方などが多い時期となります。海外に渡航される皆様が健康で安全に過ごし、帰国することができるよう、FORTHでは、海外で気をつけたい感染症やその予防方法について情報提供しています。

海外旅行には、渡航先と日本との時差・気温差、長時間にわたる飛行、現地でのハードスケジュール、飲食などの影響により、体調を崩す要因が多くあります。旅行中は大丈夫でも、帰国後に体調を崩すこともあるでしょう。渡航前から体調を整えておき、現地でのスケジュールを無理のないものにしましょう。また、渡航先の情報を入手し、渡航前の準備を心がけてください。

日本の健康保険制度は国内のみ適用されます。渡航先では、言語の問題をはじめ、医療制度、医療機関等わからないことが多いです。持病のある方は、薬の携帯を忘れずに、診断書や薬の処方箋を持参しておくのもよいでしょう。また、加入している海外旅行保険がどこまでカバーされているか確認しておきましょう。

おもわぬ事件・事故に巻き込まれるケースもあります。出発前には旅行先の治安情報など入手しておきましょう。 外務省 海外安全ホームページへリンク   事故を防ぐ

予防接種について

予防接種で防げるものは、事前に余裕をもって予防接種を行うことをお勧めします。
すべての予防接種の免疫を適切な状態にしておきましょう。(特にはしか・風しん・ポリオ・百日咳など)
特にはしか・風しんとポリオは重要です。2011年ヨーロッパ地域でははしかの大流行がみられ、31,000例以上の患者が報告され、死亡例も報告されました。ワクチンを受けていなかったり、回数が不十分な場合は特にご自身が感染したり、他人に移したりするリスクが高まります。また、ポリオ流行地域へ行かれる方は忘れずに追加接種を受けましょう。

アジアなどではデング熱チクングニア熱が発生しており、アフリカではマラリアが流行している地域も多数あります。これらの病気は蚊に刺されることでうつる感染症ですので、蚊よけの対策をしっかりとるようにしてください。

海外で感染症にかからないようにするためには、感染症に対する正しい知識と予防方法を身につけることが重要です。基本的な感染症対策として飲食物、虫刺され(蚊やダニなど)、動物との接触には注意が必要になります。

 世界の各地域における最新の感染症の発生状況や情報は、FORTHで日々更新しています。また、各検疫所でも情報提供、電話による健康相談を行っています。お気軽に検疫所へご相談ください。

ご帰国の際には

空港や港の検疫所では健康相談を行っています。渡航先での体調不良、入国時に発熱がある場合など、検疫所の担当者までお申し出ください。