病気にならないために

食べ物・水にご注意を!

手洗いをこまめにしましょう

危険な微生物は、土の中、水の中、動物や人の体など、あらゆるところにいて、食べ物についたり、手についたりして、口に入ります。
食事の前、トイレに行った後、外から帰ってきたら、手洗いはこまめに、可能な限り石けんを使って、しっかりと手を洗いましょう。きれいな水が使えない場合には、手洗い後にアルコールハンドジェルを使用することも考えましょう(ハンドジェルのみの使用では不十分なこともあります)。

生水を飲まないようにしましょう

飲料水が汚染されていると、簡単に危険な微生物に感染してしまいます。疑わしい場合には飲まないようにしてください。ボトル入りの水が最も安全です(ふたがしっかりとされていることを確認できればベストです)。水道水の場合、最低1分間しっかりと沸騰させます(標高2000メートル以上では3分間)。水を沸騰させるための器具がない場合は、飲料水消毒用薬剤を購入して使用することを考えます。(各国で入手可能です。あらかじめ品名をお調べいただくのがよいでしょう。)

ジュースや乳製品は信頼のできる場所で飲みましょう。

氷を避けるようにしましょう

氷は生水から作られている可能性があります。アルコール類などに使用する場合には、ボトル入りの水を使って自分で作るようにしましょう。

完全に火の通った食べ物を食べてください

危険な微生物も適切に調理をすれば殺菌されます。これは食べ物の安全を確保する最も効果的な方法です。しかし、食べ物の全ての部分に完全に火が通っていることが必須です。

基本的に料理は完全に火がとおっているものを湯気がたっているうちに食べましょう。特に生の魚介類や赤みの残るピンクの肉汁が出ているような鳥肉、生の部分が残るミンチ肉やバーガーは避けてください。こうした食べ物は有害な細菌に汚染されている可能性があります。

屋台やホテル・レストランのビュッフェを利用する場合、食べ物の中には保存の悪いものもあります。調理したての温かいものを食べてください。調理済みの料理が生の食べ物に接して置かれていないことを確認しましょう。

調理済みの料理を何時間も室温に置いておくことも、微生物を増殖させ、食べ物を通した感染の原因になります。ビュッフェやマーケット、レストランや屋台では、高温で保存されているか、冷蔵されている食べ物を食べましょう。

サラダや生の野菜は避けましょう

野菜類は生水を用いて処理されている可能性があります。野菜やフルーツなどは、自分で皮をむいて用意できるもの以外は避けましょう。

虫除け対策をしよう

マラリアデング熱ダニ熱(リケッチア疾患)といった病気は、虫に刺されたり、咬まれたりすることでうつります。予防の基本は、虫がいるところを避けること、そして、虫除け対策です。

 
  • ▶蚊に対する虫除け対策の基本

     
  • ▶ダニに対する虫除け対策の基本

     ・まず、ダニのいる草原や森林地帯を避けましょう。

     ・袖先がぴったりとした、色の薄い長袖の服を着ましょう。

     ・ディート(DEET)などの有効成分が含まれる虫よけ剤(小児では注意)を、皮膚の露出部、特に、頭、ウェスト、わきの下、足指などと服につけてください。

蚊に対する虫除け対策

▶蚊の行動パターンを知っておきましょう
 流行している病気を運ぶ蚊が活動する時間帯には虫除け対策を徹底します。場所によっては、その時間帯の野外活動を避けます。

 ・デング熱チクングニア熱などを媒介する蚊 → 日中に活動
 ・マラリアを媒介する蚊 → 薄暗くなる夕方や明け方、夜暗くなった後に活動

▶服装に注意しましょう
 ゆったりとした長袖のシャツや長ズボン、ブーツ、帽子を身につけ、できるだけ皮膚が露出されている部分を減らすようにします。シャツの裾はしっかりとたくしこみます。靴下をはき、サンダルではなく足の指先がしっかり覆える靴をはきます。

▶宿泊施設をチェックしましょう
 可能な限り、網戸がしっかりとされている宿泊施設、エアコンが備わっている宿泊施設、蚊の駆除を行っている宿泊施設を利用します。

▶蚊帳を用意しましょう
 蚊帳は、宿泊施設の網戸が不十分だったり、エアコンがなかったりした場合、蚊よけとして最も有効で、不快な思いを減らすこともできます。虫除け剤で処理された蚊帳もあります。すそが床に届かない場合には、ベッドのマットレスの下に入れましょう。

▶虫除け剤の使用

 ・屋外にでかける場合、網戸がない建物に滞在する場合、ディート(DEET)などの有効成分が含まれる虫よけ剤(小児には下記の注意が必要です)を使用してください。  ・虫除け剤には皮膚と衣服に使えるもの、衣服だけに限定されたものがあります。
 ・皮膚に使う虫除け剤としてアメリカ合衆国疾病管理予防センター(CDC)が推奨しているものには、ディート(DEET)、ユーカリ油(レモンユーカリ油)、ピカリジンがあります。いずれの製品も、必ず添付されている説明書の注意書きに沿って使ってください。
 ・虫除け剤は皮膚の露出部に使うか、衣服の上から使います。(ただし、目、口、傷がある部位、皮膚が過敏な部位には使ってはいけません。耳も避けるようにしてください。)
 ・一般的には濃度が高い方が持続時間は長くなりますが、使う状況によって変わります。
 ・屋内に戻ったら、虫除け剤を使った皮膚を石けんと水でよく洗ってください。
 ・日焼け止めを同時に使う場合には、一般に日焼け止めを先に使用します。(両方の成分を含んだ薬剤もありますが、CDCはその使用を推奨していません。)
 ・小児に虫除け剤を使う場合、必ず大人がつけるようにして下さい。説明書の注意書きに沿って使ってください。必要に応じてあらかじめ小児科医にご相談ください。

▶(参考)小児に対する虫除け剤の使用について
 ・DEET(厚生労働省による通知)
  6か月未満の乳児には使用しないこと。
  6か月以上2歳未満は、1日1回
  2歳以上12歳未満は、1日1~3回
 ・DEET(CDC、米国小児科学会の推奨に基づく)
  2か月未満の乳児には使用しないこと。
  小児に使用する場合の濃度は30%以下にすること。
 ・ユーカリ油(CDC)
  3歳未満の小児には使用しないこと。

ダニに対する虫除け対策

・ダニに汚染されている地域に行くことをできるだけ避けましょう。
・ダニは家畜やペットの体にも寄生します。ダニによる病気がはやっている地域では、動物に触らないようにしましょう。
・袖先がぴったりとした、色の薄い長袖の服を着てください。ダニがくっついたり、ダニに咬まれたりすることを予防できるだけではなく、くっついたダニを見つけやすくなります。
・皮膚の露出した部分と服に、DEET(ディート)などの有効成分が含まれた、虫よけ剤を使ってください(衣服の下には使わないようにしてください)。特にダニの付着しやすい場所は、頭皮、乳房下部、ウェスト、わきの下などです。
・ダニが多い地域で長時間仕事をする人は、衣服に、虫よけ効果と殺虫効果のある、ペルメトリン(日本では人用には売られていません)を染みこませておくことも考慮します。ただし、ペルメトリンは皮膚につけてはいけません。
・ダニに咬まれた場合
 ダニを発見したら、ダニの体内や傷ついた皮膚からでる液体に病原体がいる可能性があるので、できる限り直接手でダニを取ったり、つぶしたりしないようにしてください。可能であれば、皮膚科でとってもらうのが無難です。
 自分でとる際には、毛抜きや先の細いピンセットを用いて、できる限り皮膚に近い部位でダニをつかみ、ダニの口の部分を壊さないようにゆっくりと上に持ち上げ、ダニを除去します。咬まれた傷は消毒します。
 マダニ類(ダニ媒介性脳炎ライム病クリミア・コンゴ出血熱などを媒介します)の場合、早くとった方が病原体の感染のリスクは低くなります。
 ヒメダニ(回帰熱を媒介します)の場合には、吸血する時間が短いことから、すぐに除去する効果は少ないとされています。

動物に近づくな!

動物好きの方なら、かわいいイヌやネコをみると、ついつい手を出してしまいますよね。
日本ではたとえペットに手を咬まれても、傷について十分な管理をすればよいのですが、海外ではそういう訳には行きません。思わぬ病気を動物が持っている可能性があります。

狂犬病は症状がでたら助からないという点で、最も心配しなければならない病気です。狂犬病のない国は一部の島国のみです。日本人渡航者の多い、東南アジア、南アジアでは狂犬病で死亡する人が後を絶ちません。イヌ、サル、ネコに咬まれることは多く、十分に注意が必要です。アメリカ大陸では、アライグマ、スカンク、キツネなども狂犬病をうつす可能性があります。コウモリは、接触しただけではっきりした咬み傷がない場合にも狂犬病をうつした例があります。
旅行中の原則として、決して動物に手をださないようにしてください。動物に咬まれた後でも、すぐにワクチン(計5~6回)を打ち始めることで予防できます。動物に咬まれたり、引っかかれた場合には、ただちに地元の医療機関にかかりワクチンを受けてください。

鳥インフルエンザはもともと鳥の病気ですが、直接病気になった鳥や死んだ鳥に触ったり、ごく近くに寄ることによって、人にうつることがあります。人にうつると非常に症状が重くなります。鳥インフルエンザが発生している国では、病気や死んだ鳥に近寄らないこと、ニワトリを多数あつかっているマーケットなどに行かないことを心掛けてください。

この他にも動物からうつる病気はたくさんあります。動物を触っただけの場合も、手洗いをしっかりと行い、病気を確実に防ぎましょう。

事故を防ぐ

交通事故などの事故は、海外で亡くなる日本人の死因として、病気についで多いものです。
海外では、重大なケガを負った場合、十分な治療ができないために死亡する場合もあります。注意を払えば防げる事故も少なくありません。次の点に注意しましょう。

交通事故

・道路事情に慣れていないこと(右側通行など)が事故の原因となります。日本とは環境が違うことを心にとめ、より一層周囲に注意を払いましょう。
・遠くまで自動車を使用して移動する必要がある場合には、昼間に旅行し、できる限り整備のよい車としっかりした運転手を確保してください。小さい車であるほど、事故の際のリスクは高くなります。
・バイク、自転車ではヘルメットを着用するようにしてください。
・バイクによる事故は、地元の人に比べて高率に起きることが知られています。バイクの運転に慣れていないようであれば、運転を控えてください。
・飲酒運転は絶対にしないでください。

水の事故

・溺死は事故死の中で意外に多いものです。不慣れな場所で水関係のレクレーションをなさる場合には、決して油断しないようにしてください。
・飲酒の上、泳いではいけません。
・水の浅い場所で飛び込みをすることで、脊髄の損傷を起こす例があります。
・飛行機で到着した日にスキューバダイビングすることはお勧めできません。また、スキューバダイビング後は減圧症のリスクが高まるため、12~24時間またはそれ以上の航空機旅行を避けましょう。

犯罪による暴力被害

・夜間の旅行は避けてください。
・複数で旅行するようにしてください。
・ホテルの1階や階段のすぐ横の部屋は、避けるようしてください。
・派手な衣服やアクセサリーを身につけないようにしてください。
 

その他

・火事が起きた場合の避難経路を、2つは確認しておきましょう。質のよいホテルの6階以下に宿泊することも考慮します。
・定期便以外の小型飛行機の利用を避けます。可能であれば、座席30席以上の大きめの飛行機を選んでください。

飛行機を降りるとそこはいつもの日本ではありません。くれぐれもご注意の上、楽しい旅行をなさってください。

日焼けを防ぐ

熱帯、亜熱帯の旅行地、標高の高いところ、また、海辺のリゾート地では、ついうっかりと日光を浴びすぎて日焼けしてしまうリスクがあります。
日焼けは日光の中の紫外線(UV)によって起き、曇りの日でも生じます。日焼けはばかにできません。旅行の楽しみを奪ってしまうほど痛みがでることもありますし、しみやしわ、皮膚がんなど、将来の皮膚の障害につながる可能性もあります。

日焼けを防ぐために、次のことに注意をしましょう

服装に注意しましょう

・衣類
可能であれば厚織のゆったりとした長袖の衣服を身につけ、皮膚が露出している部分をできるだけ少なくしましょう。 つばの広い帽子をかぶりましょう。
・サングラスの着用
十分なUVカット機能のあるサングラスを着用してください。照り返しの強いところでは、縁付きのものを。

日焼け止めを使用しましょう

SPF(サン プロテクション ファクター)が15以上の日焼け止めを、皮膚が露出している部分に、日光を浴びる30分前に塗ります。
・耳、頭皮、口唇部、首の後ろがわ、つま先、手の甲は忘れがちなのでご注意を。
・日焼け止めは、1から2時間ごとに繰り返し塗ってください。また、水を浴びたり、体をタオルで拭いたりした後には再度塗ってください。
虫除け剤を使用する場合には、日焼け止めを先に塗ってください。逆にすると、虫除け剤は皮膚から吸収されやすくなり、日焼け止めは効果が薄れます。

日光が強い時間帯に外に出るのをできるだけ避けましょう

・午前10時から午後4時の間に最も紫外線が強くなります。この時間帯に屋外で活動するのを避けることも考慮してください。

日焼けしてしまったら

・水分を十分にとり、涼しくて影になった場所、あるいは、室内で過ごすようにしましょう。
・痛みが強い場合には痛み止めの服用を考えます。(旅行用セット
・それ以上日焼けしないように旅行日程を工夫しましょう。

SPFについて

UVはおおまかにいってUVAとUVBに分けられます。どちらかと言えば、UVBが日焼け症状の主原因となり、10時から16時に強くなります。UVAは一日中問題となります。
UVBに対する日焼け止め効果を示す指標がSPFです。例えば20分で日焼けをしてしまう場合に、SPF15の日焼け止めを効果的に使用したら、最大20分×15=300分(6時間)の日焼け止め効果が見込まれます。
注意していただきたいのは、何回も塗ればこの時間以上大丈夫という訳ではなく、これが、繰り返し塗り、また指示された理想的な方法で塗った場合に効果のある「最長」の時間であることです。このため、通常の条件では効果が低くなります。また、毎日繰り返し日光を浴びる場合には効果が薄れますので、SPFのより高い製品を使用しなければ、同じ効果は得られません。
UVAに対する日焼け止めの効果はSPFではわかりません。配合されているUVA用の日焼け止めの効果によります。

乗り物よいを防ぐ

乗り物よいを起こしやすい人にとって、海外旅行での移動は頭の痛い問題です。乗り物よいは、体のバランス感覚をつかさどる内耳からの情報処理が、目から入ってくる刺激などにより混乱してしまうことによって生じると考えられています。

まずは、乗り物よい対策として簡便にできる方法を試してみましょう。

・座席のとり方に留意しましょう。
飛行機では翼の上あたり、車やバスではできるだけ前方、船では中央に席をとります。
・上半身があまり動かないようにしましょう。
横になるか、ヘッドレストに頭をのせます。人によっては食事を少しずつ頻回にとると、気持ち悪さが起きにくくなる場合があります。なるべく遠方を見て、視界の揺れが少ないようにします。あるいは目をつぶってみます。

よい止め薬

一般的には「抗ヒスタミン薬」と呼ばれる薬が使われますが、効き目の強いものは眠気が強い傾向があります。市販されていないタイプの薬で、医師が処方できるものもあります。
小児や妊婦には危険な薬もありますので、注意書きを十分に読んでいただくか、かかりつけ医にご相談ください。

時差ぼけ対策

時差ぼけとは

人の体は規則正しいリズムで動いています。ところが、飛行機による海外旅行では、このリズムが時差によって乱れ、「夜眠れない、昼間頭がボーとする、疲れがとれない。」といった時差ぼけ症状が起きることがあります。
時差ぼけは、アメリカやハワイなど東へ向かう場合(1日が短くなります)の方が、ヨーロッパなど西へ向かう場合よりも強くなります。

時差ぼけ対策について

出発前には

出発までに日数があれば、1日に1時間ずつを目標に、徐々に現地の時間にあわせるように、睡眠・覚醒時刻をずらしていくと効果的な場合があります。
明るい光を朝に浴びれば東向きの旅行に適したリズムになり、明るい光を夜に浴びれば西向きの旅行に適したリズムになるとされています。

飛行機の中では

飛行機に乗ったらすぐに現地の時刻に時計を合わせ、目的地の時間に合わせて食事・睡眠をとるようにしましょう。(例えば、日本を夜に出発し、ヨーロッパに朝到着する場合、フライトの前半は眠らないよう努力し、後半に眠るようにします。)
食べ過ぎないように、また、アルコールやカフェインをとり過ぎないようにしましょう。
水分を十分にとり、こまめに体を動かしましょう。

到着後は

・昼間にはしっかりと日光を浴びましょう。
・現地の時間に合わせて食事をとりましょう。
・夜到着した場合、現地の時刻に合わせて眠るようにします。
・朝到着した場合、睡魔に襲われ我慢できないような時は、3時間程睡眠をとります。つらいでしょうが、それ以上は眠らずに起き出してください。

薬の使用について

睡眠薬の服用も1つの手段ですが、飛行機では水分が不十分になってエコノミークラス症候群の誘因となったり、とかくとりがちなアルコールによって作用が強まったりすることがあります。必ずかかりつけ医にご相談の上、処方してもらってください。

怖い!エコノミークラス症候群

窮屈な座席で長時間同じ姿勢のままでいると、血の流れが悪くなり血管の中に血のかたまりが作られ、そこに痛みや腫れが生じることがあります(深部静脈血栓症)。血のかたまりがはがれ、肺の血管につまると、胸が痛い、呼吸が苦しいなどの症状をおこします(肺塞栓症)。肺塞栓症は、程度が重いと死亡する可能性もある重大な病気です。
エコノミークラス症候群とも呼ばれますが、ビジネスクラスやファーストクラスでも起き、また、その他の交通機関でも長時間同じ姿勢をとった場合に起きる可能性があります。

症状

足や膝が腫れます。次いで、ふくらはぎや大腿に激しい痛みがきます。肺の血管がつまった場合には、突然、胸痛と息切れが起きます。なお、症状の程度は軽度から心臓発作のような重症のものまでさまざまです。

エコノミークラス症候群を起こす危険性

次のような場合、飛行機でエコノミークラス症候群を起こす危険性が高くなると言われています。
・4時間以上の長時間の飛行
・短期間に頻回飛行機を利用した場合
・高齢者
・肥満のある人
・最近大きな手術を受けた人
・妊婦
・ホルモン補充療法中の人、経口避妊薬を飲んでいる人
・がんのある人

予防

十分わかってはいませんが、以下の予防方法が提案されています。

・水分をしっかりととります。アルコールを飲むと脱水を起こしやすいので、ほどほどにしましょう。
・時々足と体を動かしましょう。時々通路を歩くとよいです。また、着座中、時々足の運動をしましょう。座ったままでできる運動の1例として、床につま先をつけかかとを上げ、左右の親指を3秒間押し合う。次にかかとを床につけてつま先を上げ、同様に左右の親指を3秒間押し合う。これを10回繰り返す運動を、30分に1回行う方法があります。
・ゆったりとした服を着るようにします。
・弾性ストッキングの効果も指摘されています。危険性が高い人はかかりつけ医にご相談ください。

症状がみられたら、速やかに医療機関を受診してください。命にかかわる病気です。