2012年07月04日更新 アフリカのコレラの流行状況について(更新4)
コレラは、コレラ菌によって、下痢や嘔吐が生じる病気です。軽くすむことも多いですが、重い下痢が起こることがあり、大量の水分が失われ、脱水から死亡することもあります。
7月3日付けの国際連合人道問題調整事務所(OCHA)の報告によりますと、アフリカのサハラ以南では、雨季の到来でコレラなどの水から感染する病気のリスクが高くなっています。
特にニジェールの状況は深刻で、ティラベリ(Tillabéri)州のニジェール川に沿った4か所の地区でコレラの流行が起こっており、今年に入ってから2,005人の患者が報告されており、そのうち47人が死亡しています。特に、6月の第3週だけで、387人の患者と14人の死亡者が報告されており、昨年同時期(239人の患者と3人の死亡者)と比べて増加しています。
マリの国内では、難民キャンプでのコレラの発生は報告されていません。
流行を抑えるために、給水地点は適切に対処されており、ボランティアと地元のラジオ局で注意喚起のキャンペーンが展開されています。
アフリカへ渡航、滞在される方は、今後の情報に注意していただくとともに、以下の対策をとってください。
- 飲料水や歯みがき、うがいの水にはミネラルウォーターを使うか、十分に沸騰させた水を使うこと。氷は食べないこと。
- 食事は加熱され、あつい状態のものだけを食べること。
- 食事の前、トイレの後には石けんと水で十分に手洗いすること。
- 下痢になった場合、できるだけ早く医療機関で診療を受けること。
- 下痢がはじまったら、以下の作り方で作った水を十分にとること。
感染症情報:食べ物・水にご注意を!コレラ
参考
OCHASpecial Humanitarian Bulletin- Sahel Food Security and Nutrition Crisis Issue2
http://reliefweb.int/sites/reliefweb.int/files/resources/Humanitarian%20Bulletin_Sahel_Issue-2.pdf[PDF形式:354KB]
FORTH 新着情報:
2012年4月23日ギニアにおけるコレラの流行について(更新3)
2012年3月27日アフリカ地域でのコレラの流行状況です(更新2)
2012年3月7日アフリカ地域でのコレラの流行状況です(更新1)
2012年2月8日アフリカ地域でのコレラの流行状況です