病気にならないために
日焼けを防ぐ
熱帯、亜熱帯の旅行地、標高の高いところ、また、海辺のリゾート地では、ついうっかりと日光を浴びすぎて日焼けしてしまうリスクがあります。
日焼けは日光の中の紫外線(UV)によって起き、曇りの日でも生じます。
日焼けはばかにできません。旅行の楽しみを奪ってしまうほど痛みがでることもありますし、しみやしわ、皮膚がんなど、将来の皮膚の障害につながる可能性もあります。
日焼けを防ぐために、次のことに注意をしましょう
服装に注意しましょう
- 衣類
可能であれば厚織のゆったりとした長袖の衣服を身につけ、皮膚が露出している部分をできるだけ少なくしましょう。
つばの広い帽子をかぶりましょう。
- サングラスの着用
十分なUVカット機能のあるサングラスを着用してください。照り返しの強いところでは、縁付きのものを。
日焼け止めを使用しましょう
- SPF(サン プロテクション ファクター)が15以上の日焼け止めを、皮膚が露出している部分に、日光を浴びる30分前に塗ります。
- 耳、頭皮、口唇部、首の後ろがわ、つま先、手の甲は忘れがちなのでご注意を。
- 日焼け止めは、1から2時間ごとに繰り返し塗ってください。また、水を浴びたり、体をタオルで拭いたりした後には再度塗ってください。
- 虫除け剤を使用する場合には、日焼け止めを先に塗ってください。逆にすると、虫除け剤は皮膚から吸収されやすくなり、日焼け止めは効果が薄れます。
日光が強い時間帯に外に出るのをできるだけ避けましょう
- 午前10時から午後4時の間に最も紫外線が強くなります。この時間帯に屋外で活動するのを避けることも考慮してください。
日焼けしてしまったら
- 水分を十分にとり、涼しくて影になった場所、あるいは、室内で過ごすようにしましょう。
- 痛みが強い場合には痛み止めの服用を考えます。(旅行用セット)
- それ以上日焼けしないように旅行日程を工夫しましょう。
SPFについて
UVはおおまかにいってUVAとUVBに分けられます。どちらかと言えば、UVBが日焼け症状の主原因となり、10時から16時に強くなります。UVAは一日中問題となります。
UVBに対する日焼け止め効果を示す指標がSPFです。例えば20分で日焼けをしてしまう場合に、SPF15の日焼け止めを効果的に使用したら、最大20分×15=300分(6時間)の日焼け止め効果が見込まれます。
注意していただきたいのは、何回も塗ればこの時間以上大丈夫という訳ではなく、これが、繰り返し塗り、また指示された理想的な方法で塗った場合に効果のある「最長」の時間であることです。このため、通常の条件では効果が低くなります。また、毎日繰り返し日光を浴びる場合には効果が薄れますので、SPFのより高い製品を使用しなければ、同じ効果は得られません。
UVAに対する日焼け止めの効果はSPFではわかりません。配合されているUVA用の日焼け止めの効果によります。