2012年08月13日更新 ウガンダでエボラ出血熱が発生しています(更新4)

 ウガンダ西部のキバレ(Kibaale)でエボラ出血熱が発生しています。初発患者は、キバレのNyamarunda地域のNyanswiga村で発見されました。

 エボラ出血熱は、エボラウイルスによって起こる病気で、死に至ることが多い病気です。ウイルスに感染した人の血液や体液からうつるほか、ウイルスに汚染されたものやウイルスに感染した動物に触れることでうつります。発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、のどの痛みなどの症状が出た後、下痢や嘔吐、胃の痛みなどの症状が起こります。皮膚の発疹、目の充血、からだのさまざまな部位からの出血が起こることもあります。ワクチンや特別な治療方法はありません。

 2012年8月10日に公表されたWHOの情報によりますと、ウガンダ保健省は、8月8日時点で、疑い患者と確定患者が23人になり、そのうち16人が死亡したと報告しています。このうち、10人はエンテベ(Entebbe)にあるウガンダウイルス研究所で確定診断されています。

 最近、確定診断された患者は、8月4日にカガディ(Kagadi)病院の隔離病棟に入院した患者です。これまでに他の地区で採取された検体は、いずれもエボラウイルスは陰性でした。検査結果が陰性であった疑い患者は、検査結果が判明するまでの間、治療を受け、回復して退院しました。

 エボラ出血熱の確定患者や疑い患者と接触のあった人々には21日間の経過観察が行われています。接触者のうち、190人は21日間の経過観察期間を終え、185人が綿密に経過観察されています。

<対応について>

 ウガンダ政府は、このアウトブレイクを制御するため、アフリカ実地疫学ネットワーク(AFENET)、地元のNGOであるEMESCO、感染症研究所(IDI)、ウガンダ赤十字社(URCS)、国境なき医師団(MSF)、米国CDC、WHO等の関係機関とともに対応しています。WHOはGOARN(Global Outbreak Alert and Response Network)の協力機関との調整をしています。

 集団発生に対応するために必要な資源の供給も進んでいます。

 MSFの支援を受けて、キバレのカガディでは新たな隔離施設が建設されました。

 初発患者が確認されたキバレの周辺では、積極的なサーベイランスが行われています。この集団発生に影響を受けた家族の社会心理学的な支援をするためのチームも訓練されています。

 ウガンダでは、全国で、エボラ出血熱を予防するための啓発キャンペーンが行われています。保健省は、感染拡大を予防するための対策や、疑い患者がいた場合には近くの保健センターに報告するようにすすめています。国民への情報提供は、20のラジオ局で、11言語で実施されています。また、120人を超えるURCSのボランティアが、85村以上の地域で、戸別訪問による啓発キャンペーンを行っています。

<近隣諸国の対応>

 ウガンダに隣接する各国は、エボラ出血熱の患者の発見と対応のため監視を強化しています。現時点では、確定患者が報告された国はありません。

 WHOはウガンダへの渡航や貿易を制限することを推奨していません。

 ウガンダに渡航する方は、現地の情報に注意してください。手洗いなどの一般的な衛生対策を行ってください。また、感染した人の血液や体液、それらで汚染された可能性のあるもの、動物に触らないでください。

 現地で、発熱などの症状が出た場合には、すぐに医療機関を受診してください。また、帰国時に症状がある場合には検疫官にご相談ください。エボラ出血熱は感染してから発症するまでに3週間かかることもあります。帰国してから症状が出た場合には、医療機関または検疫所にご相談ください。

  感染症情報エボラ出血熱

出典

WHO:Ebola in Uganda – update 10 August 2012
http://www.who.int/csr/don/2012_08_10/en/index.html

参考

FORTH 新着情報

ウガンダでエボラ出血熱が発生しています(更新3)2012年8月7日
http://www.forth.go.jp/topics/2012/08071133.html

ウガンダでエボラ出血熱が発生しています(更新2)2012年8月6日
http://www.forth.go.jp/topics/2012/08061113.html

ウガンダでエボラ出血熱が発生しています(更新1)2012年8月2日
http://www.forth.go.jp/topics/2012/08020952.html

ウガンダでエボラ出血熱が発生しています 2012年7月30日
http://www.forth.go.jp/topics/2012/07301025.html