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国別情報:フィリピン

気候と気をつけたい病気

  • 熱帯性気候で年間を通じて暖かく、年平均気温は26~27℃です。フィリピンは7000余りの島々がありますので、地域によって異なります。雨季(6月~11月)と乾季(12月~5月)に分かれており、3月~5月は最も暑く、12月~2月は最も過ごしやすい時期です。雨季でも日本の梅雨のように降り続くことはなく、2時間ほどの降雨です。この時期は台風が頻繁に発生します。
  • 一年を通じて、腸チフスアメーバ赤痢細菌性赤痢A型肝炎をはじめとする重篤な経口感染症のリスクがあります。特に、雨季に患者が増加する傾向にありますので、生水や氷の飲用は避け、ミネラルウオーターや煮沸した水を飲みましょう。また十分加熱されたものを冷めないうちに食べるようにしましょう。
  • 雨季にはデング熱が大流行することがあります。日本脳炎は、マニラとルソン島のヌエヴァ・エシハで集団発生があり、ルソン島の他の地域やビサヤ諸島でも散発的な発生があります。都市部ではマラリアのリスクはありませんが、一部の地域を除き標高600m以下の地域では、一年中感染するリスクがあります。パラワン島では、サルマラリアが人に感染した事例も報告されています。
  • 寄生虫疾患の流行地域でもあり、川などでの水遊び、手や足をつける行為は避けましょう。
  • フィリピンでは狂犬病死亡する患者が、毎年報告されています。患者発生数は、常に世界上位5ヶ国に入っており、国内の犬の予防接種は不十分であるといわれています。動物には手を出したり、近寄ったりしないようにしましょう。
    2006年にフィリピンから帰国した日本人2名が狂犬病を発症し、死亡しています。
  • 2019年には、ポリオ(急性灰白髄炎)の患者が発生しており、世界保健機関(WHO)は、フィリピンを含むポリオ発生地域に渡航する際には、渡航前に予防接種(追加接種を含む)を受けるよう呼びかけています。
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    受けておきたい予防接種、持っていきたい薬

    予防接種:A型肝炎B型肝炎破傷風ポリオ、(狂犬病*1)、(日本脳炎*2

    • *1:犬や野生動物との接触が予想される場合は推奨
    • *2:農村部に長期滞在する場合は推奨
    • 黄熱流行国から入国する際は、トランジットの場合も含め、黄熱の国際予防接種証明書が必要です。

    薬:普段服用している市販の薬、主治医より処方されている薬

    • 抗マラリア薬に耐性を持つマラリアもありますので、リスクのある地域へ行かれる方はマラリア予防薬について医師と相談しましょう。
    • 常備薬を携帯しましょう。現地でも薬を入手することは可能ですが、言語の問題や自分の体に合うかどうかわかりません。飲み慣れたものを持参するのが安心です。風邪薬、下痢止め、頭痛薬、消毒薬などご自身が服用、使用しているものを持参しましょう。

    医療情報

    医療水準は、都市部と地方の格差が大きく、マニラ首都圏では近代的な設備を整えた私立総合病院で最先端の医療を受けることも可能ですが、地方の病院では医療施設の老朽化が進んでいるほか、衛生状態も悪く、安心して医療を受けられる水準には達していません。マニラでは日本語の通じる診療所もあるようです。

    帰国後の過ごし方・注意点

    病気は、感染してから症状が出るまでに時間を要します。これを潜伏期間と言います。滞在中数日経過してから、あるいは帰国後に症状が現れることがあります。
    日本にはない病気を検査、診断、治療できる機関は限られています。帰国時に心配な症状などがある方は、検疫所の担当官にご相談ください。

    2019年9月27日更新