ダニ媒介性疾患について

ECDC 2010年6月25日英文

重要なメッセージ

  1. 1.ダニは病気を媒介する可能性があります。
    • ダニは初春から晩秋にかけて、ヨーロッパ中の森林地帯でたくさん見られます。ダニは動物から血を吸うことで生活しており、時々人を刺咬します。
  2. 2.ダニ媒介性疾患は予防が可能です。
    • ダニ媒介性脳炎に対しては効果的で安全なワクチンがあります。ダニ媒介性脳炎のリスクがある地域に住んでいる人や、ダニ媒介性脳炎のリスクがある森林や草原地帯を頻回に訪れる人には、ワクチン接種が推奨されます。
  3. 3.ダニ媒介性疾患はヨーロッパの特定地域にだけ見られます。
    • ダニ媒介性疾患にかかるリスクは、その地域でのダニの全体としての数(ダニの濃度)、その地域で疾患を媒介するダニの割合(ダニ感染率)、そして人の行動様式(暴露)によって決まります。レクレーションや仕事のために野外活動する人は、ダニに咬まれるリスクが高くなります。

コミュニケーションのためのツール

ECDCはダニ媒介性疾患のコミュニケーションのためのツールを作ってきました。それは、加盟国の公衆衛生機関がダニ媒介性疾患の防止や制御に人が注目を向けるように、戦略を立てコミュニケーション手段を開発することを援助することを目的としています。(コミュニケーションツールについてはこちら(英文リンク)からどうぞ)

データ集

医療専門家に対するデータ集

最近ECDCは次に掲げるデータ集を改訂しました。これは主として一般的な情報提供を目的としたもので、それぞれの専門家の知識や医療専門家の判断に代わるものではないことをお断りします。

ECDC学術集会に関する報告

2008年9月19日、クリミア・コンゴ出血熱(CCHF)に関する、集学的な専門家会議がECDCで開催されました。目的はクリミア・コンゴ出血熱について、疫学情報、微生物学的な特徴、臨床的特徴を新たにし、ヨーロッパ内でクリミア・コンゴ出血熱の侵入や拡散を受けるリスクがある地域について見直し、ヨーロッパとして適切な準備体制を築くくことでした。ECDC会議の報告については、次の「クリミア・コンゴ出血熱(CCHF)に関する専門家会議-予防および制御」(英文リンク)をお読みください。