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地域別情報:シンガポール・マレーシア

気候と気をつけたい病気

  • 両国とも熱帯雨林気候に属し、シンガポールは雨季(10月~3月)と乾季(4月~9月)にわかれます。1年中高温で、最も暑い時期は4月から7月頃までで、11月から1月までは季節風の関係で比較的過ごしやすくなります。気温は31~34℃、夜間の最低気温は23~26℃程度です。湿度は年間を通じて高く、しばしば100%に達します。雨はスコールで、短時間に降り、激しい雷を伴うことが多いです。
    マレーシアの年間平均気温は26~27℃で、マレー半島のほぼ中央に位置する高原地帯は一年を通じて常春の気候です。マレー半島東部やボルネオ島では、11月~3月が雨季で、西部では3月~4月初旬、10月~11月が雨季ですが、東部ほど雨は多くないようです。雨の後は気温が下がり、過ごしやすくなります。
  • シンガポール及びマレーシアの都市部以外では、水道水は、配管・貯水槽に問題があります。水道水は十分殺菌されていませんので、飲用には浄水器を通した後、沸騰させたものを使うか、ミネラルウォーターなどが望ましいでしょう。
  • 魚介類は、A型肝炎腸炎ビブリオなどの危険性がありますので、生で食べないようにしましょう。野菜や淡水魚は寄生虫感染の危険性がありますので、注意が必要です。コレラ細菌性赤痢腸チフスなどの消化器感染症に気をつける必要があります。特に熱帯では、室温で細菌が繁殖しやすいので、生ものは避け、加熱されたものを冷めないうちに食べましょう。
  • シンガポール、マレーシアともにデング熱が流行しています。また、チクングニア熱の報告もあり、雨期に最も流行します。シンガポールでは、日本脳炎の患者が発生するのはまれですが、マレーシアでは、一年を通して散発的に発生しています。特に、マレーシアのサラワク州では、10月~12月を中心に患者が多く発生しています。
    マラリアは、シンガポールでは、サルマラリアが人に感染した事例が報告されているのみです。マレーシアでは、都市部や沿岸部で感染することはありませんが、ボルネオ島のサバ州やサラワク州の森林地帯の限られた地域、半島内陸部では感染するリスクがあります。また、熱帯熱マラリアや三日熱マラリアは薬剤耐性の報告があります。マレーシアでも、サルマラリアが人に感染した事例が報告されています。
    トレッキングツアーやエコツアーなどの自然と触れ合うタイプの旅行の場合には、虫除け対策をしっかりと実施してください。
  • 東南アジアの熱帯地域では、カヤックなど水に関連するレクリエーションでレプトスピラ症にかかることもあります。2000年には、ボルネオ島での冒険レースに参加した旅行者が集団感染しました。また、類鼻疽(るいびそ)のリスク地域でもあるので、川で泳いだり、特に雨季に土に触ったりしないようにしましょう。

この国に関する新着情報

受けておきたい予防接種、持っていきたい薬

予防接種:A型肝炎B型肝炎破傷風、(日本脳炎*1

  • *1:マレーシアで、クアラルンプールなどの主要都市以外へ長期滞在する場合は推奨
  • 黄熱流行国から入国する際は、トランジットの場合も含め、黄熱の国際予防接種証明書が必要です。

薬:普段服用している市販の薬、主治医より処方されている薬

  • マレーシアでは抗マラリア薬に耐性を持つマラリアもありますので、リスクのある地域へ行かれる方はマラリア予防薬について医師と相談しましょう。
  • 常備薬を携帯しましょう。現地でも薬を入手することは可能ですが、言語の問題や自分の体に合うかどうかわかりません。飲み慣れたものを持参するのが安心です。風邪薬、下痢止め、頭痛薬、消毒薬などご自身が服用、使用しているものを持参しましょう。

医療情報

シンガポール:医療機関がかなり整備されており、特に技術的なレベルを心配する必要はなく、安心して診療を受けられます。また日本語が通じる医療機関もあります。
マレーシア:医療機関は比較的充実しており、大きな私立病院であれば設備も十分に整っているので、特に問題なく受診できます。ほとんどの医師は英語を話し、日本語が通じる病院もあります。
医療費は一般的に高額になるため、万が一のことを考え、旅行保険への加入を検討しましょう。

帰国後の過ごし方・注意点

病気は、感染してから症状が出るまでに時間を要します。これを潜伏期間と言います。滞在中数日経過してから、あるいは帰国後に症状が現れることがあります。
日本にはない病気を検査、診断、治療できる機関は限られています。帰国時に心配な症状などがある方は、検疫所の担当官にご相談ください。

平成24年6月14日更新